ベン・ブロード氏の問いかけに返答するプレイヤーはあまりいません。
突然の「クラシック・カードのスタンダード落ちの可能性」という発表によって、とまどいと困惑がコミュニティの間で広がっているようです。
最も多かったフィードバックは「新セットの購入を自分たちに促す商業主義の現れ」でしたが、これは前向きな議論に発展しそうもない非難ですので、この投稿では取り扱いません。
「スタンダード」の開幕前からすでに、コミュニティから危ぶまれていた事項が、全体的なカード・プールが不足することについてです。
実際に「スタンダード」が開幕してからも、各セットの中で「使える」カードは半数もなく、ごく一部の絶対的なカード(地底よりのもの、ヨグ=サロン、海賊パッチーズなど)の有無がランクの向上を左右する――そのような状況が続きました。
メタ・デッキ以外のデッキを自由に創造できないほどに小さい規模である、カード・プールの不足こそが、「スタンダード」の停滞を招いていると指摘するプレイヤーは少なくありません。
カードを「スタンダード」から除外するのはいいが、「ワイルド」から「スタンダード」に再録することがあってもいいのではないか――このような声が、対戦型カードゲームの元祖「マジック」の経験者から複数寄せられています。
「マジック」では、過去の拡張セットに収録されたカードが、新しい拡張セットや基本セットに再録(Reprint)されるケースがあります。
「スタンダード落ち」と「スタンダード再録」を繰り返す、「クラシック」セットのローテーションについては、「クラシックのスタンダード固定化」に反対していたブライアン・キブラー氏が以前から提案していました。
多数派ではありませんでしたが、当然ながらベン・ブロード氏の提案に賛同する声も複数寄せられています。
- カードを「スタンダード」から除外することなく弱体化しても、それらは結局「スタンダード」の舞台から退場してしまう。
「スタンダード」開幕前に弱体化された12種のカードのほとんどは、「スタンダード」のメタで存続することがなかった。
ならば、無駄に弱くするよりも、そのままの状態で「ワイルド」専用にする方がいいと思える。 - 「スタンダード」開幕前のドルイドの弱体化は、今から考えると大変適切だった。
そのおかげでドルイドは、クトゥーン・ドルイド、ヨグ=サロン・ドルイド、マリゴス・ドルイド、そして翡翠ドルイドと、多彩なデッキに恵まれ、「新鮮味あるスタンダード」を具現化した唯一のクラスとなった。
現在のシャーマンにも、同様の適切な変革をもたらすべき。
今後も議論が続きそうな「スタンダード」の改革は、実際に施行されるという見方が強まっていることを、ぜひ気に留めておいてください。
Warcraftを象徴する存在ではないながらも、トップ・シーンで常に用いられてきたアジュア・ドレイクやガジェッツァンの競売人などが、「クラシック」セットから「スタンダード落ち」する候補として注目を集めていますが、果たして――
なお、もしカードが「スタンダード」から除外されることになったら、弱体化されたときと同様に、そのカードを還元することで得られる魔素が一時的に増やされるであろうと、ベン・ブロード氏より示唆されています。