本日の未明に、シニア・ゲーム・デザイナーであるMatt Place氏と、ゲストのSean “Day9” Plott氏がTwitchの公式配信に登場し、「凍てつく玉座の騎士団」の新カードを11種類発表しました。
その内容のまとめを掲載します。
自己紹介を終えたMatt Place氏は、まず新しいメカニズムである生命奪取について述べ、「ミッドレンジ以上のコントロール・デッキの大きな助けとなる」と述べました。
高コストのヒーロー・カードをもたらす「凍てつく玉座の騎士団」は、全体的にアグロ環境の比率を減らすことにも重点を置いているようです。
話題はヒーロー・カードに。
「デスナイト版のヒーローはレジェンド・ミニオンとする構想もあったが、グルダンがグルダンを召喚するなどのプレイは違和感を生じさせる」
「アイデアが結実したヒーロー・カードは、死んだヒーローがデスナイトとして蘇るという、原作のリッチキングの能力を反映している」
「あまり多くのネタバレはしたくないが――シャドウ・プリーストのファンは、デスナイト版のアンドゥインに期待してほしい」
「様々なタイプのデッキ・ビルドが編み出されることを目指している」とは、ハースストーンのリリース初年度から開発陣が掲げ続けている指標です。
Matt Place氏が個人的に気に入っている躯の駆り手については、「風の王アラキアのようなミニオンを様々なクラスが活用してほしいためにデザインされた」とのこと。
いよいよカードの発表です。
最初の公表カードは、何と0/1/1の可愛いペンギン。
「獣種族であるので、マーロック・タイニーフィンと同様に、種族ボーナスを狙える余地がある」
武器攻撃によって体力を消耗しやすいローグには、無敵発動の武器が与えられます。
「3/2が序盤戦でも有効であるうえに、後半戦でも攻撃力が高いミニオンに対して無傷で攻撃できる」
「レプラノームの能力のような追加ダメージもまとめて防げる」
「ヴァリーラのデスナイト版は、ミラクル型ではない、新しいプレイ・スタイルをもたらすだろう」
序盤戦における防衛手段ともなるウォーロックの新呪文です。
「場にドレッドスティードがいると無限ループに陥るのでは?」とのDay9氏の問いに対しては、「ドレッドスティードは『断末魔: ターンの終了時にこのミニオンを召喚する』に変更される」
自軍のミニオンの強化にも、敵軍のミニオンの抑止にも使用できるシャーマンの新呪文です。
「シャーマンの新武器である氷砕きとも併用できる」
そして、シャーマンに凍結とのシナジーを与えるレジェンドが。
敵のミニオンに凍結を付与してカードを獲得し、先ほどのCryostasisで味方のミニオンに強化+凍結を付与してカードを獲得し、とどめに凍結した敵のミニオンを氷砕きで破壊する模様が映されました。
ちなみに、Moorabiはノースレンド大陸の一般ダンジョンのボスです。
発見したミニオンによっては多大なテンポ・アドバンテージがもたらされるプリーストの新呪文です。
やはり、コントロール型のデッキを推奨するかのようなツールです。
死んだ魔法使いの弟子がアンデッドとして蘇りました。
原作の魔法使いの弟子は、キンディ・スパークシャインという実名を持つキャラクターであり、ガロッシュが投じた大量破壊兵器によって命を落としています。
凍結やコスト増加など、行動を遅らせる氷の能力が全体的なテーマである模様で、中~長期戦の対戦環境をもたらしたい開発陣の意向が伺えます。
デッキ指定型の公爵の三人目です。
アイスクラウン城砦におけるBlood Prince Council三人衆が、これにて勢ぞろいしました。
「公爵全員を採用し、それらを全て第2、第3、第4ターンでそれぞれプレイすることは夢だね(笑)」
デッキのカード切れまで視野に入れる長期戦向け(あるいはミル向け?)のウォリアーの新呪文です。
「2枚とも手札にあるときにプレイすると、延々とデッキの枚数を増やし続けることが可能」
「高コストのレジェンド(クトゥーンやン=ゾスなど)を複製できる」
ドルイドに防衛能力、およびトークン能力を追加する新呪文です。
自軍側のミニオンの総数が、敵軍側のミニオンの総数となるまで、スカラベが召喚され続ける模様が映されました。
ここで話題はデスナイト版のヒーローの名付けに。
ベン・ブロード氏を含む開発陣が最初に考案したグルダンのヒーロー・カード名は、「グルデンジャラス」。
同じく最初に考案されたマルフュリオンのヒーロー・カード名は、「マルフュリオス」(※フュリオス = furious = 激しい)。
誰もが「リーク情報は正しかった!」と思ったジェイナのヒーロー・カードが、最後に大々的に公表されました。
※ヒーローパワー … Icy Touch: 1ダメージを与える。この能力でミニオンが死亡した場合、ウォーター・エレメンタルを1体召喚する。
雄叫び能力で召喚したウォーター・エレメンタルにも、早速生命奪取が付与されるようです。
ヒーローパワーは、ウォーター・エレメンタルを生み出す生の苦悩のような能力です。
Emote(感情表現)も公開されていて、その日本語音声版にも今から期待がかかります。
「来週は『ヒーロー・ウィーク』で、未公開の7種のヒーロー・カードが全て公開される」
最後はなぜか、ペンギンの再登場で締めくくられました。
本日発表されたカードも含めた、公式に認定された「凍てつく玉座の騎士団」のカードは、すべて以下のリストに掲載しています。