7. 「動員」の変更と3種のパラディンのデッキについて
Dean Ayala
- 奇数パラディンとマーロック・パラディンは躍進するだろうと事前に予測していたが、偶数パラディンの躍進は全くの予想外だった。
現在は、偶数パラディンが最強デッキの一つとして数えられるまでに至っている。 - 最強デッキである偶数パラディンに、これまた極めて強い動員の使用権が与えられている。
その動員のマナコストを5にする修正は、結果として多角的に効果的な調整となった。 - 奇数パラディンが動員を扱えるようになるが、このデッキにおいてはコスト1のミニオンしか招集できないので、それほど大きな脅威にはならないと考えている。
なお、奇数パラディンのデッキ自体に関しては、比較的に高い強さと人気を誇っているものの、現時点では特別に調整が必要であるとは判断されていない。 - マーロック・パラディンも大変強力なデッキの一つであり、修正後も引き続き動員を扱うだろうが、それが5マナに弱体化されることによって、動員の効果は以前ほどの強さを保てなくなるだろう。
そのことに準じて、マーロック・パラディン自体の強さも少しばかり落ちるはずである。 - そして、デッキ内の最高のカードが取り除かれることになる偶数パラディンは、根本的なデッキの再構築が求められるだろう。
ただ、幸いなことに偶数パラディンは現在最強の一角として君臨しているため、動員を失った後も存続する可能性が残されていると予想する。
8. 修正しなかった「太陽の番人タリム」「パラディンの強化版ヒーローパワー」について
Dean Ayala
- 偶数パラディンの調整は、動員の完全な損失だけで十分であろうと判断された。
マーロック・パラディンの調整もまた、動員の弱体化だけで様子を見ることにした。 - よって、パラディン・クラスの全体的な調整という観点から判断すると、太陽の番人タリムまで修正する必要はないと結論付けられた。
奇数パラディンもストーンヒルの守護者を介してタリムの獲得が可能であり、そのためにストーンヒルの守護者が多用されている訳だが、だからといってタリムの修正の正当な理由にはなり得ない。
Dean Ayala
- 「修正対象」のカード群を事前に私が発表したことは、私たち開発陣の意図を隠さず明らかにすることが主目的だった。
その対象に含まれていた強化版ヒーローパワーのザ・シルバーハンドは、実際に修正することが議論されていたのだが、時が経つにつれて修正の必要性が私たちの中で薄れていった。 - 奇数パラディンは流行を見せ始めた当初よりも勝率がトーンダウンしているが、いまだに高ランク帯以外の対戦環境においては人気が高く、その異様な人気の高さだけが懸念されたことによってザ・シルバーハンドの修正が議論され始めた。
結局これは現状維持となったが、そのように修正対象として私たちが議論していたことが、人々に認識されるのは良いことだと思っている。 - もしも実際にザ・シルバーハンドが修正されることになっていたら、ジャスティサー・トゥルーハートにも全く同じ影響が及んでいただろう。
そしてその修正内容については、召喚されるミニオンを「2/2の1体」「シルバーハンド新兵ではない1/1の2体」などの、様々な案が提言されていた。