当サイトが発表を担当する、拡張セット「博士のメカメカ大作戦」の新カードを掲載します!
(Official Notes)
- 能力の対象となったミニオンのコストが7未満であった場合は、そのコストは内部的にはマイナスの値となるが、実際にはコスト0と表示され、プレイ時にも消費コスト0として処理される。
If the target minion’s casting cost is below 7, the cost will become negative, but will show up as 0 and will cost 0 for play purposes.
- ただ、他のカードの能力によって、そのミニオンのコストが増やされた場合は、マイナスの値を基準としてコストが増加する。
However, if there is another card that then increases the casting cost, it will increase from the hidden negative number.
コスト6のミニオンのコストが7減少すると、そのミニオンのコストは0と表示される
ただ、その状態からマナ・レイスが場に現れたとしても、コストは0のままとなる (6-7+1=0) マナ・レイスが場に2体現れた場合は、コストは1になる (6-7+1+1=1)
If you have a 6 mana card, it gets reduced by 7 and will show 0
– but if you play a Mana Wraith it will still be 0 (6-7+1=0) – but if you play 2 Mana Wraiths it would cost 1 (6-7+1+1=1)
- もしドラッカリの呪い師が自陣にいた場合は、2回目に発動した効果もランダムに対象を選択する。
同じミニオンを2回対象にすることもあるし、違う2体のミニオンを対象にすることもある。If you have Drakkari Enchanter on board, the second effect also randomly targets a minion.
It can target the same minion twice, or two different ones. - もし同じミニオンが2回とも対象になった場合は、効果は重複し、コストは合計14減少する。
If it targets the same minion the effect will stack and the casting cost will decrease by 14.
今回担当させていただいたミニオンカードの能力は、手札強化の一種であり、7マナものコスト削減を手札のミニオン1体にもたらします。
カードのコストを(0)にするタイプの能力を除いては、過去最大の単体コスト減少能力であります。
これはターン終了時に発生する能力であるために、生存していれば毎ターンに「コスト-7」が発生し続けます。ドリームペタル栽培師を召喚したターンの間は能力の効果を享受(きょうじゅ)できず、そのプレイは「コスト7で4/4の召喚」だけという弱い盤面への影響力にとどまるのですが、それ以降のターンにおける大きなテンポ・アドバンテージの獲得を目的とするカードです。
「毎ターンのコスト減少」と聞いて、思い浮かぶミニオンがいませんでしょうか――
そう、「ブラックロックマウンテン」のリリースから大活躍を続けた、あのソーリサン皇帝と同じタイプのミニオンなのですね。
ソーリサン皇帝の能力が「手札全部のコスト-1」であったのに対し、ドリームペタル栽培師の能力は「手札のミニオン1体のコスト-7」という差異があるのですが、放置すると危険な存在だと見なされることには違いがないと思われます。
また、ドリームペタル栽培師はドルイドしか扱えませんが、レジェンド・カードではありませんので、必要に応じて2枚をドルイドのデッキに組み入れることも可能です。
ソーリサン皇帝は、様々なカードを組み合わせるコンボの発動前の準備としてよく用いられてきました。
ドルイドは現在も、そのようなコンボを狙うデッキを組めるクラスの一つです。
コンボの根幹を成すような高コストのミニオン――マリゴス、ハドロノックス、トグワグル、アヴィアナなど――のコストを一挙に下げることができれば、コンボの達成条件をより満たしやすくなりそうです。
高コストのミニオンを多用するドルイド特有のランプ(Ramp)デッキや、「博士のメカメカ大作戦」の新カード群との相性も気になるところです。
ブリザード社のスタッフにお伺いしたところ、能力の詳細な仕様もソーリサン皇帝とよく似ていることが判明しました。
コストが6以下の手札のミニオンが効果の対象になったとしても、その表示コストおよび消費コストは0未満にはなりませんが、内部的にはマイナス分までコストの減少が記憶されるとのことです。
その後、内部的にはコストの値がマイナスであるミニオンに対して、コスト増加の効果がもたらされた場合は、マイナス分のコストも反映した上で計算されます。
例えば、コスト5の手札のミニオンがドリームペタル栽培師の能力を受けてコスト0(内部的には-2)となった後に、ベンチャー社の傭兵の「コスト+3」の影響を受けた場合は、そのミニオンのコストは3ではなく1になります (5-7+3=1)。
また、ドラッカリの呪い師との併用時における挙動についての質問にも、開発スタッフの方から回答をお寄せいただきました。
ドリームペタル栽培師が一度に2回効果を発動する場合は、必ず同じミニオンを2回対象にするという訳ではなくて、2回目の効果も再び対象をランダムに選択するようです。
同じミニオンに対して2回とも発動された場合は、それらの効果は重複し、合計で14ものコスト減少が施されることになります。
当サイトは、ハースストーンの原作「World of Warcraft」のプレイ経験を生かして、その物語を好んで掲載しています。
特筆すべきレジェンド・カードや舞台背景が登場したら、それらを各拡張セットのリリースごとに解説しており、その掲載が当サイトの特色の一つにもなっています。
前回に発表の役をいただいた際にご紹介したひとまねグリマールートはハースストーンのオリジナル・キャラクターであり、残念ながらその解説は果たせなかったのですが、今回発表したドリームペタル栽培師はと言うと――!
――まあ、「栽培師」という職業名が付いている時点で、人名の固有名詞ではありませんよね…(笑)
そしてキャラクター名が「Dreampetal Florist」であるNPCは、Warcraftの世界には存在しません。
「Florist」の称号を持つNPCは数名いますが、いずれもポーションの材料となるハーブや片手に持つ装飾用の花を販売する、お花屋さんの店員です。
ドリームペタル栽培師も、研究の合間に花やハーブを販売しているのかも知れませんね。
「Dreampetal」の単語の方に関しましては、わずかながらも補足できる情報があります。
「World of Warcraft」には、Brilliant Dreampetal(輝くドリームペタル)という名のお宝の一種が存在するのです。
このBrilliant Dreampetalと、ドリームペタル栽培師のカード・イラストの花は、色は違えど形状がよく似ているので、どちらも同じ「ドリームペタル種」の花であると推測されます。
お宝であるBrilliant Dreampetalがアウトランド(Outland)大陸のある一箇所でしか採集できず、ハースストーンの世界においても専門の栽培師がわざわざ入念に育成していることを考えると、「ドリームペタル種」の花は全般的に希少であるのかも知れません。
「狂気の天才」が率いる研究所の管理下において栽培され、ミニオンのマナコストを7も下げるという劇薬的な作用をもたらすのですから、この栽培師が扱っているドリームペタルの花には相当危険な成分が含まれていることは、想像に難く(かたく)ありません――
皆様は、ドリームペタル栽培師にどのような感想を持たれましたか?
この新カードが含まれるハースストーンの次期拡張セット「博士のメカメカ大作戦」は、日本時間の8月8日にリリースされます!
そのカードパックを割引価格で購入でき、さらには限定報酬のCard Back(カード裏面デザイン)や新ヒーローのメカ・ジャラクサスが購入特典となる、「博士のメカメカ大作戦」の事前販売も、ゲーム内のショップやブリザード・ショップで実施されています。
リリースされるまでの期間限定の販売となっていますので、どうぞお見逃しなく!
最後に、当サイトの「博士のメカメカ大作戦」の特集記事をご案内します。
ぜひ併せてご覧ください!