• 一番最初に製作されたレジェンド呪文。
  あるときディレクターから「よし、君たちはレジェンド呪文を使いたい？」「なぜレジェンド呪文を使いたい？」と尋ねられた。
  「デッキの残りのカードを全部引いてしまいたい」――これが、私たちがレジェンド呪文に対して望むことだった。
• 「デッキの残りのカードを全て引く」は大変クールな効果であり、かつ、それがテキスト・ボックスで記述されている有様も大変見栄えがいい。
  プレイヤーのスキルが試されるほどに様々な活用法があるデザイン自体も素晴らしいが、何よりもこの短いテキスト・ボックスには美学を感じさせる。
• ネット上でもしばしば開催されるカード・デザインのコンペにおいて、私が一度課してみたいお題の一つは「テキストの英単語の数が6以下であるカード」だ。
  “Draw the rest of your deck.” は、とても魅惑的なテキストだと思う。

いいえ、変わっていません。
どうもありがとうございました（笑）

だから、その時点における私たちは正しかったということだね。

• 段取りという加速カードを持つローグというクラスにマイラの不安定元素を与えることは、大変危険ではないかとも当初は感じられた。
  だが、数えきれないほどのテストと数値の調整を繰り返した結果として、これは上々の成果を出すカードになることが確認された。
  実際のリリース後の対戦環境においても、興味深い活躍を見せていると思う。

• 当初は、南海の甲板員や冷血を引ききって瞬殺するためのツールとして用いられるものと考えられていた。
  しかし実際にリリースされると、大量のカードをデッキに加える能力や、特定のカードをデッキに加えるような能力と併用されるケースが多発した。
• こうした興味深い現象を発生させることが、危険にも感じられるような強力なカードをあえてデザインする理由の一つだ。
  暴走させかねない危険性を持つようにも見えるカードの発行は、多種多様なデッキにおいて様々に活用できるという面白さを、プレイヤーへ提供する手段にもなることがある。