試行錯誤が続くハースストーンの公式世界大会のシステムが、5年目を迎える来年度でも大改革が施されることが発表されました。
詳細部分はほとんど明かされていないものの、小さくない驚きと言える変革が、大会形式の大枠の概要に盛り込まれています。
その発表された変革内容の大筋をまとめます。
「初心者にわかりにくい」という理由によって、現行のHCTツアーの制度は2019年のシーズンから廃止されます。
コンペティティブ・ポイント制も廃止され、地域別のプレイオフ、ツアー・ストップ、チャレンジャー大会などの予選も行われません。
代わりに「オンライン予選」→「ライブ・グローバル予選」→「プレミア大会」という3つのティアに分かれたシンプルな構造となります。
- サードパーティのパートナーが協賛
- 年間数百回開催
- 地域制限がなく、どこからでも参加可能
- 好成績者は「ライブ・グローバル予選」の参加権獲得
- 2019年は3回開催(2020年は開催数増加の予定)
- 招待制大会
- それぞれ賞金25万ドル
- 好成績者は「プレミア大会」の参加権獲得
- 世界最高のプレイヤーが総当たりで争うラウンド・ロビンのオンライン大会
- 地域ごとに分かれて毎週開催
- シーズン最終盤で各地域の上位選手が集い、総合優勝を決める
- 参加者は成績に応じたボーナスがあり、「ライブ・グローバル予選」にも招待される
それぞれの大会形式、開催期間、参加資格等の詳細な情報はまだ明かされていません。
2015年度から制定された、HCTツアーの全公式大会で採用されてきたコンクエストの対戦フォーマットが、2019年のシーズンから廃止されます。
一つの対戦において勝利したデッキが勝ち抜けとなり、その対戦における以降の試合では使用できなくなるというルールです。
3試合先取制ならば、異なるクラスの3種のデッキ全てで1勝ずつを果たす必要があります。
廃止の理由は「新たな視聴者にとっても分かりやすいものにしたい」。
代わりとなる対戦フォーマットの詳細は未発表であり、その新しい対戦フォーマットが「オンライン予選」「ライブ・グローバル予選」「プレミア大会」の全てで採用されます。
HCTポイントの廃止や大会制度の変更の影響をまともに受ける、今年に始まったばかりの制度のマスターズは、その獲得を目指した選手たちのために特典の変更が実施されます。
マスターズのランクに応じて「ライブ・グローバル予選」の参加権を1~3つ獲得できる他、大会出場のボーナスが現金で贈られます。
また、120ポイントの「星なし」マスター・ランクが新設されています。
2019年度の選手権ツアーの賞金総額は400万ドル(約4億5千万円)と発表されました。
280万ドル(約3億円)であった2018年度の賞金額を大幅に上回り、過去最高額を記録します。
「ハースストーン」eスポーツの次の大きな変革
Hearthstone Championship Tour: 2018 Rewards FAQ
2018/2019 HCT Transition Period: OFFICIAL COMPETITION RULES