私たち日本のHearthstoneプレイヤーにとっては、これまでで最も大きなニュースです!
2015年10月3日、Blizzard社はHearthstone(邦題:ハースストーン)の日本語ローカライズを公式にサポートし、同ゲームを日本に向けて展開することを発表しました!
日本でHearthstoneを普及するうえで最大の障害となる、言語の問題が解決されます。
英語表記という理由だけで敬遠されることもあるHearthstoneは、これにより一層気軽にプレイできるゲームとなります。
日本国内のプレイ人口が大きく増加する契機となりそうです。
そして何と、Hearthstoneのエグゼクティブ・プロデューサーであり、主にアジア地域で制作活動の指揮にあたるHamilton Chu氏が、わざわざ来日して日本語版のプロモーションを行いました!
その模様は、以下のリンク先の配信動画より視聴できます。
このプロモーションのダイジェストを掲載します。
(※注:リンク先からは音声が発生することがあります。)
「コンニチハ!」
Blizzard社のHamilton Chu氏が、日本で、日本語でご挨拶!
会場で生でお会いできた方々は、実にうらやましい・・・。
国内屈指の「好青年」選手であり、日本地区予選で準優勝となったMyrzaki選手が、Chu氏と短く対談されました。
当然緊張もあったでしょうが、それを押し殺して、日本のプレイヤーとして立派に応対されたことが嬉しかったです。
「これまでに多くの日本の方々がHearthstoneをプレイしていただいたことに、深く感謝しています。」
すでに日本では数十万人(!)がプレイしていたのだとか・・・。
「ただ、日本国内ではプレイの際に言語の問題がありました。そこで、本日のエキサイティングなお披露目となるのが――」
Hearthstoneの日本語版が発表された瞬間です。
これまでのAdventureや拡張セットにも日本語のタイトルが付けられています。
「ナクスラーマス」も全然許容範囲です!
数多くあるボス戦でのセリフの全てにも、日本語の吹き替えが用意されるのでしょうか。
スマートフォン版のメイン・メニュー画面。
Tavern Brawlは「酒場の喧嘩」モード。
間違ってはいません。
Nefarian → ネファリアン
「Let’s the games BEGIN!」 → 「さあ、ゲームを始めようか!」
Battlecryは「雄叫び」となるようです。
種族名(ドラゴン)もバッチリ日本語化。
Rhonin → ローニン
「The might of Dalaran has arrived!」 → 「ダララン最強の力、ここに見参!」
召喚時のセリフの和訳は格好いいですね。
Deathrattleは「断末魔」というユニークな表現に。
Novice Engineer → 初級エンジニア
「I hope you like my invention!」 → 「この発明品、どうよ!?」
オリジナルよりも自信ありげなセリフとなっています。
ほとんど使われないカードであるために、聞く機会がなさそうなのは残念です。
Varian Wrynn → ヴァリアン・リン
「Behold, the army of Stormwind!」 → 「見よ、ストームウィンド軍の勇姿を!」
Varian様は日本語でも貫禄がありますね。
「¥n」の記述はご愛嬌。
Sorcerer’s Apprentice → 魔法使いの弟子
「Someday I’ll be just like you.」 → 「いつか、私もあなたみたいに…!」
攻撃時の「Me ?!」も、どういうセリフになるのかが気になります。
なお、Spellは「呪文」と訳されるようです。
Garrosh Hellscreamの声の担当は、稲田徹さん。
「見事だ…」
Valeera Sanguinarの声の担当は、浅野まゆみさん。
「お見事ね」
Gul’danの声の担当は、玄田哲章さん。
「ごきげんよう」
Jaina Proudmooreの声の担当は、田中敦子さん。
「ごきげんいかが?」
そして、Innkeeperの声の担当は、落合弘治さん。
日本語版のエキシビション・マッチがスタート!
Gul’dan「お前の魂は我がものとなろう!」
こいつはワクワクが止まりません。
「自然を守らねばならぬ!」
ちょっと話を聞いていない感じのMalfurionさんですが、原文も「I must protect the wild!」であるため、唯我独尊的な雰囲気はオリジナルと同等なのです。
「あんたが先手だ」は斬新な表現で、やみつきになりそうです。
Innkeeperのオジサン色を打ち出しているのでしょうか。
「いらないカードは交換してくれ」
Innkeeper口調であることは周知させた方がいいのでは、と思ったりします。
ちなみに、時計まで「午後」と日本語化されています。
「相手がまだ選択中だ…」
「○○がオフラインになったぞ。」
「お主に敬意を。」
この敬意があるんだかどうなんだかわからない口調は、いつも尊大でおられるMalfurionさんの特徴がよく表現されていると思います。
Greetingsが「こんにちは」でないことにはホッとしています。
なお、試合はLorewalker Cho(探話士チョー)、Summoning Portal(召喚のポータル)、Astral Communion(星霊交信)など、普段は対戦でお目にかかることがないカードが乱れ飛ぶ、凄まじい展開に。
Chu氏も思わず苦笑されていました。
WarcraftやHearthstoneを長くプレイしてきた人にとってはお馴染みである、「Job’s done!」もまさかの日本語化。
ターンを終了する他にできることがなくなると、どこからともなく「終わったよ」と流れてきます。
真剣勝負の最中の「終わったよ」は力が抜けそう…?
Armorは「装甲」と訳されるみたいです。
Leeroyが召喚するのは「チビドラゴン」!
気になるLeeroy召喚時のセリフは、オリジナルとほぼ同様でした。
Chargeは「突撃」です。
声優、および俳優として活躍中の落合弘治さんがスペシャル・ゲストとして登場!
豪華なプロモーションですね。
HearthstoneではInnkeeperの吹き替えを担当されています。
Innkeeperのセリフは、ゲームを起動するたびに聞くことになるので、重要なパートです。
独自の表現方法がある海外のゲームの吹き替え作業は難しかったことなどを打ち明けられました。
特に、固有の人名の発音が大変だったとのことです。
声を伸ばす箇所や抑揚が独特であり、何度もやり直しの指示を受けたのだそうです。
人によっては日本語版の和訳の文面には慣れを必要とするかも知れませんが、日本語の吹き替えに関しては全般的に手放しで喜べるような内容ではないでしょうか。
アジアのプレイヤーの間では、日本の吹き替えの質があまりに高いために、音声だけを日本語化できないかというリクエストの声が挙がっているそうです。
どうも、「You」は「君」で統一されているようです。
「君の武器」「君のターン」
「My」は「マイ」なのですけれどね。
能力の説明文のフォントは見やすくて好印象です。
Stealthは「隠れ身」だそうです。
日本語が出ていなければ、画面はオリジナルそのものですね。
「ヴェレンに選ばれし者」は、つい使いたくなるような格好いいネーミングです。
「密言: 苦痛」は、呪文感がフルに出ているような感じです。
Inspireは「激励」です。
感化される側が激励することはないと思うので、「Heroによる激励」ということでしょうか。
となると主体がこのMinionではなくなってしまいますが、かと言ってこれより良い単語をすぐには提案できないため、特に不満はございません。
かすかに見える「閉店」は趣深いと思います。
Hearthstoneの日本語版は、今月(2015年10月)中にリリースされるとのことです。
おそらくは、他の言語と同様に、Battle.net Appのオプションから言語(Text & Spoken Language)を変更して、追加された日本語データを適用することになるのだろうと思います。
モバイル版ではゲーム内のオプションから言語を変更できます。
Battle.net Appの日本語版もリリースされるのならば、こちらは「Settings」の「BATTLE.NET LANGUAGE」より日本語を選択するのでしょう。
そして、日本語版がリリースされる前の期間限定プロモーションとして、事前登録が公式に受け付けられています。
ここでメール・アドレスを登録しておくと、そのメール・アドレスを利用したBattle.netアカウントに、Hearthstoneのカード・パック 1つが特典として贈られるとのことです。
贈られる時期は、高い確率で日本語版のリリースと同時です。
Hearthstoneの日本語版に興味がある新規参入者の方は、見逃しのないよう、ぜひ登録しておいてください。すでにプレイ中であるアカウントのメール・アドレスでも事前登録ができてしまいましたが、これに特典のカード・パックが与えられるかどうかは不明です。
カード・パックの種類は、おそらくはClassicセットです。
なお、「レア確定 カードパック」との記述がありますが、これは特別なカード・パックを意味するものではありません。
Hearthstoneの全てのカード・パックには、1枚以上のRare(またはEpic、Legendary)カードが封入されています。
Hearthstone 公式サイト – Hearthstone® Welcomes Japanese Players to the Inn!
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Twitch – Hearth stone Apac Day2 (25m00s)