すでにご存知の方も多いことでしょうが、ブリザード社は、居住地が日本であるプレイヤー全員へ、アジア地域へのサーバー移行を促す特別な措置を取る旨をメールで通知しました。
※公式通知全文(クリックで開く)
こんにちは!
Hearthstoneがついに日本にやってきます。
弊社は、この度より多くのプレイヤーの皆様に私たちのゲームをお楽しみいただけるようになることを喜ばしく思っております。
すでに賑わいを見せている日本のHearthstoneコミュニティの皆様へ、より良いゲーム体験と改善された接続性をご提供させていただきます。
これから初めてHearthstoneというゲームに触れる日本のプレイヤーはどんどん増えていくことでしょう。
既にプレイ中の皆様には、これを機にアジアサーバーで新しいアカウントを作成していただければと思います。
このような早い段階で、日本のプレイヤーとしてゲームに参加することを決心してくださったことに対する感謝として、アジアサーバーにおけるこの新しいアカウントでスタートダッシュができるよう、以下のコンテンツをもってご支援させていただきます。
- 全ヒーローおよびご購入済みのアドベンチャー区画
- ご購入済み闘技場チケット全てに対し闘技場パス
- 過去のご購入、また獲得履歴に基づいたカードパック
なお、コンテンツがお使いのアカウントに適用されるまでには最大24時間かかる場合がございます。
プレイする地域は、以下のステップに従いご自由に変更することが可能です。
モバイル機器でプレイされる場合、ログイン画面右上にあるボタンから地域を選択します。
Battle.netデスクトップアプリケーションからプレイされる場合、「PLAY」ボタンの上にある「REGION/ACCOUNT」のドロップダウンメニューから「Asia」を選択します。
ご希望であれば、地域をアメリカ大陸に設定したまま使用言語のみ日本語に変更して、プレイを続けることもできます。
ただし、すべての日本の新規Hearthstoneアカウントは、アジア地域でプレイするようデフォルトで設定されています。
そのため、近くにお住いのお友達と一緒にプレイしたり、ローカルで開催される炉辺の集いやトーナメントにご参加されるのであれば、アジア地域でのアカウントをご利用されるのが一番便利でしょう。
各地域で集められたコレクションはそれぞれの地域に残りますが、新しいアジアサーバーでのアカウントでHearthstoneをプレイされる場合にはこちらのスタートダッシュをご活用いただき、簡単、かつ楽しく地域の変更をしていただけたら幸いです。
今後ともブリザード・エンターテイメントをよろしくお願いいたします。
ブリザード・エンターテイメント
https://battle.net/support
この措置によって、これまでに購入した以下のコンテンツが、同じアカウントのアジア地域にて、購入した数だけ無償で配布されます。
- アドベンチャーは全て未クリアの状態に戻される。
- 闘技場の入場権の残り回数は表示されない。
- 獲得、または作成したカード自体は配布されないので、カード資産の内容が変わることがある。
- アカウントに記録された報酬となるCard Back(Blizzard 2014やGrand Tournamentなど)以外のCard Backは全て転送されない。
- コンテンツの支払い方法がゴールドであっても実際のお金であっても配布される。
- 闘技場で得た報酬は配布されない(入場権の配布と重複することになるため)。
- ヨーロッパ地域の購入履歴は参照されない?(未確認)
※追記
- 通算勝利数は転送されず、ヒーローのゴールデン化(ランク戦500勝が条件)も反映されない。
- アドベンチャーの報酬カードは未入手の状態のままであり、獲得するにはアドベンチャーを再びクリアする必要がある。
よくある(ありそうな)質問
- カードパックが1つも配布されません!ログインしたプレイ地域がアジアであるか、アカウントの登録居住地が日本であるかを確認してください。
配布が完了されるまでに最大48時間を要するとのことなので、もうしばらく待ってみてください。
(※私のアカウントでは、先に追加ヒーローとアドベンチャーだけが配布され、約10時間後にカードパックが配布されました。)
大変な作業であることは容易に想像できるので、余裕を持って来週を迎えるまでは問い合わせることは控える方がいいと思います。<参考>
Hearthstone dojo – Asiaサーバー外のプレイヤーに対する補償プログラム - アジア地域におけるプレイ経験の有無は影響しますか?アジア地域に一切ログインしていない身内のアカウントにおいて、配布が成されたことを確認しています。
また、私は今月にアジア地域ですでにプレイしていて、この措置による配布を受けています。
未確定な情報ではありますが、アジア地域でのプレイ経験の有無にかかわらず、居住地が日本であるプレイヤーの全員に配布されるものと思われます。
配布を受けるにはチュートリアルをクリアせねばならないことにはご注意ください。 - 購入したはずの○○だけが配布されません!実際のお金で購入したコンテンツであるならば、Battle.netの購入履歴より確認してみてください(ゴールドによる購入は、ここでは記載されていません)。
前述のとおり、配布が完了されるまでには長い時間が必要とされるので、しばらく待ってみてください。
来週に入っても配布されていないようならば、Battle.netのサポートよりチケットを送付してお尋ねください(日本語可)。
主な理由は、日本のハースストーン・プレイヤーの大半がアメリカ地域でプレイしている状況下で、ブリザード社が日本をアジア地域の管轄内に所属させたからです。
日本のデフォルト地域(新規プレイ時の初期地域)と、公式世界大会の管轄先はアジア地域となることが確定されています。
この状況を把握し、このままでは新規と既存の国内プレイヤーが地域別に分断されることを危惧した運営側は、このような前例のない思い切った措置を取り、既存プレイヤーのアジア地域への移行を促しました。
そもそも日本をアジア地域に所属させたのは、体裁や様式を整えるためだけではなく、国内プレイヤー全員にとって有益になるという判断があったからです。
各イベントの開催要項をアジア各国と合わせる方が合理的であり、その時差や実際の距離を縮めることは、長期的に見れば日本のプレイヤーの利便性を高めるとの見方があったのでしょう。
プレイヤーのプレイ意欲が損なわれる事態の発生を非常に嫌うブリザード社は、今回の大盤振る舞いとも表現できる異例の措置によって、アメリカ地域のプレイ履歴には手を付けないまま、アジア地域への移行を提案しました。
日本勢がアメリカ地域に存続し続けることになったとしても構わないという姿勢であるし、アジア地域への移行を強制するようなアクションは起こしません。どちらの地域を主流とするのか決定する自由を国内のコミュニティに与えたのも、プレイヤーの事情を最優先するブリザード社らしい方法だと思います。
これは間違いなく、日本の地域関連の意見が直接運営側に多数届けられたことです。
ユーザーの少数意見も尊重する(それが実際に反映され得る)ブリザード社のゲームにおいて、これほどの反響があれば即座にリアクションが返る「いつものこと」が実現された結果とも言えます。
日本においてはあまり馴染みがないかもしれませんが、同社製のゲームでは、ユーザーの意見が反映されるのを実感できるケースが少なくありません。
以前の投稿でも触れましたが、ハースストーンにおいてはフィードバックが大きな重要性を持つことをあらためて記述します。
国内プレイヤーの声がより良い日本語版への進化に大きく関与することを認識し、今後も意見、感想、要望などを公式フォーラム等で遠慮なしに発信し続けてくださるようお願いします。
アメリカ地域が引き続き日本の主流地域になりそうな気配がありました。
ただ、今回の措置によって――その措置が滞りなく完了されることが前提となりますが――その可能性は低下したはずです。
今後の主流地域がアメリカとなるか、アジアとなるかの見通しは、より混沌としてきました。
近い将来に、それを決定づける可能性が高い要素は、国内の大会やイベントだと思います。
公式世界大会の出場権ポイントを与えるような国内大会や、長期にわたって大きな人気を博してきた「ゆるふわHearthstone会」などの国内イベントが、今後にどちらのプレイ地域を指定するのかは大きな影響を与えそうです。
面倒ではあるでしょうが、主流となる地域が確定されるまでの間だけ、両地域でプレイし続けることが最も無難なプレイ方針であると言えます。
新規の方も最初にどちらの地域を選べばいいのか迷う状況にあるので、なるべく早期に確定されてほしいとは願っています。
皆様もぜひ、どちらの地域が主流になることが日本のハースストーンのコミュニティ全体(新規と既存を含む)にとって有益になるのかを、深く考えていただければと思います。