対戦型ゲームやe-Sports関連の情報ブログ「Nemukejp」を運営するNemuke氏が、ご自身のブリザード社への入社、およびハースストーンの日本地区アシスタント・コミュニティ・マネージャーへの就任を発表されました。
Nemuke氏は、ハースストーンがベータテスト時代であった2014年初頭から同ゲームの情報を掲載し続け、その後に数々の国内大会やイベントの実況、解説、司会を担当されました。
国内初のFireside Gatherings(炉端の集い)となる「ゆるふわHearthstone会」を継続的に主催するなど、日本国内のハースストーンの普及に多大な貢献をされてきた方です。
そのNemuke氏が、ブリザード社と日本のハースストーン・コミュニティをつなぐという大きな役割を担うことになります。
ブリザード社のコミュニティ・マネージャーは、フォーラムやSNSを介して、主に開発者側とプレイヤー側の意思を双方に連絡する務めを果たします。
同氏は10代の頃からRTSゲームの選手として国外活動を経験されていて、ハースストーンの関連活動においても実行力の高さが多くの人に知られています。
真面目で几帳面な方でもおられるため、せん越な言い方ではありますが、日本のハースストーン市場にとっては大きなプラスとなる喜ばしいお知らせです。
現在は韓国のソウルで任務にあたっているとのことです。
末永くご活躍くださることを心から願っています。
公式世界大会の「2015 Hearthstone World Championship」の決勝大会が開催され、Ostkaka選手が2015年度の世界王者の栄誉に輝きました。
Ostkaka選手は、スウェーデン国籍である19歳の若手プロ選手です。
普段はヨーロッパ地域ではなく、アメリカ地域でランキング戦に臨んでいます。
そして、その全期の総合成績は、去年の世界王者であるFirebat選手に次ぐ2位です。
地道に長く優秀な成績を収め続けることが頂点に立つ条件であることを、Firebat選手と同様に世界へ示しました。
名勝負となったThjis選手との激戦に競り勝ち、その勢いを持ち込んだ決勝戦で3-0のストレート勝ちを果たし、優勝をたぐり寄せました。
決勝戦のスコアが3-0となったのは2年連続です。
決勝進出の16人の中で、現在の定番クラスの一つであるドルイドを使用しなかった数少ない1人です。
クラス構成は、フリーズ・メイジ、オイル・ローグ、新型パトロン・ウォリアーでした。
日本国内からの視点では、何と言っても日本代表のKno選手が準決勝へ進出したことが大きなトピックスです。
わずか1しかない日本地区の出場枠から、アジア地域選手権で準優勝を果たし、JAB選手を始めとした並み居る強豪を倒して世界のベスト4になりました。
折しも、日本語版が新たにリリースされた直後の日本代表による快進撃でした。
日本のレベルの高さを衝撃的に知らしめ、国内のハースストーンのシーンに多大な好影響を与える、称賛されるべき素晴らしい活躍を見せました。
Kno選手は現役の大学生です。
プロ・チーム無所属でありながら、BlizzConで開催されるハースストーンの公式大会へ進出したのは、Kno選手が初めてです。
昨年の世界大会では、日本在住のDTwo選手が準決勝進出を果たしました。
日本のコミュニティから2年連続で4強進出者が輩出されたことになります。
海外のコミュニティが発した、Kno選手の戦評の一部を以下に掲載します。
- Knoは毎ターンにやるべきことを完全に熟知している。
運が勝負の鍵になると言っていたが、(準決勝では)その運が最大の障害となってしまったね(笑)。 - フレイムウェイカーが7/7のブームを焼き殺すってのはツイてないね。
- 直前に、7/1のブームに沈黙かけて7/7に戻したファイン・プレーがあったのにね…。
- Knoの準決勝戦のダイジェスト → 「Elune guide my lance. Elune guide my lance …」
(シュレッダーからダーナサスの志願兵が現れるという大きな不運を指して) - 知的で計算に強い選手だ。
ファンになったよ。
配信はしていないの? - 勝つことよりも負けないことに重点を置いている印象があるね。
FoNを守備的に用いたのは驚いたよ。 - Ostkaka対Kno、Thjis対Knoも観てみたかったなあ。
- (2体ジャグラーがいる状況できっちりトドメを刺した勝利で)Knoだけが計算の仕方を知ってる。
- あはは、キャスターが「1ダメージ足りない」って言っちゃってたね。
今年もBlizzConが大盛況の中で開催されました。
最大のニュースとなったのは、新コンテンツのアドベンチャー「リーグ・オブ・エクスプローラー」が発表されたことです。
「リーグ・オブ・エクスプローラー」に関する情報は全て、以下の投稿にまとめています。
この他の特筆すべきハースストーンの関連情報を以下に列挙します。
- 酒場の喧嘩(Tavern Brawl)を今後も強化し続けることが繰り返し強調された。
- 今週の酒場の喧嘩は第1回の「Ragnaros vs Nefarian」であり、Nefarian側はマナクリスタルが1つ少なくなる弱体化を受ける。
- デッキ・スロットの枠数の拡張は、依然として開発を継続中であり、搭載されることがほぼ確実に。
- 闘技場(Arena)で「リーグ・オブ・エクスプローラー」の新カードが出現するようになるが、しばらくはその新カードの出現率が他より高くなる。
- Overwatch(新作ゲーム)のデラックス版を購入すると、OverwatchのCard Backが与えられる(2016年6月頃)。
- ハースストーンに限らず、ブリザード社はe-Sports分野により一層の重点を置く方針に。
なお、「BlizzCon 2015」のバーチャル・チケットの購入特典である「Blizzard 2015 Card Back」は、まだゲームに追加されていないために報酬として発生していません。
高い確率で、今週の「リーグ・オブ・エクスプローラー」がリリースされる際のパッチに同梱されるものだと思われます。
以下に、「BlizzCon 2015」で発表された、ハースストーン以外の主な新情報を掲載します。
オーク種族がAzeroth大陸に進出した頃の模様をリアルに描く、映画版「Warcraft」の予告動画が公開されました。
出演はベン・フォスター、ドミニク・クーパー、トラヴィス・フィメル、ポーラ・パットンなど。
ハースストーンでもおなじみのメディヴ、ヴァリアン、グルダン、グロマッシュなどのキャラクターが実写版で登場します。
- 最新拡張セット「Legion」の詳細情報が続々と発表され、ベータ・テストが今週に開始されることも併せて発表されました。
- 「Legion」は2016年9月に50 USドルで発売され、事前購入者にはレベル100への自動到達(最大レベルは110)と新クラス「Demon Hunter」の早期アクセスの特典が与えられます。
- 基本無料のゲームという当初の予想を覆し、有料のパッケージ版のゲームであることが発表されました。
通常版の価格は40 USドルで、ハースストーンのCard Backの特典などが含まれる「Origins Edition」が60 USドルで同時販売されます。 - Hanzoの兄弟で刀や手裏剣を扱うGenjiなど、新たなヒーローが3体発表されました。
前々から日本向けのアピールが強かった本作品ですが、スクウェア・エニックスがPS4で日本語版を発売することがBlizzCon閉幕後に判明されました。
- ハースストーンの闘技場のように、ランダムに提示される3体のヒーローから1体を選択する、新たなプレイ・モードのArenaが発表されました。
- 2人のプレイヤーで操作するCho’gallなど、新しいヒーローが発表されました。
- 新しいAdventureモードのエリアや新アイテム、ゲーム・バランスの改善などが発表されました。
- 拡張セットなどのアナウンスはなく、予想よりも規模と注目度が小さい発表にとどまりました。
ブリザード社の中で唯一e-Sportsとは関連がないゲームであることが影響しているかどうかは、定かではありません。
- シリーズ最終章となる拡張セット「Legacy of the Void」の詳細情報と公式予告動画が発表されました。
- StarCraft 2の物語を継続させる追加コンテンツの「Nova Covert Ops」が、2016年の春にリリースされることも併せて発表されました。