次の拡張セットのテーマは、どうやらOld Godsが深く関連しているのではないかと予想されています。
公式サイトのトップ・ページに表示されるカードは、いずれもOld Godsとの関連性を想像させるものに差し替えられました。
コミュニティに届いた公式の招待状には、Old Godsの存在を象徴するWhisper(ささやき)の単語が用いられています。
2016年度の「スタンダード・フォーマット」のタイトルである「クラーケン」は、Old Godsの支配下にある海中生物です。
そこで今回は、Old Godsとは一体何であるのかについて掲載します。
WarcraftにおけるOld Godsは、舞台となるアゼロス大陸を支配していた、神格化されている種族の一つです。
Old Godsはそれぞれ、この世のものとは思えないほどの不気味な姿である、異形の存在です。
Warcraftの世界の中でも特別に強い力を備えていて、魔界の軍団バーニング・リージョンと同様に、アゼロスの最大級の脅威となっています。
惑星全体を、永遠の狂気の世界に陥れることを目指しています。
その狂気の世界の創造は、Old Godsにつき従う者たちを魅了する求心力ともなります。
あらゆる惑星に秩序と文明をもたらそうとしていたタイタン種族は、アゼロスをその対象としたときに、Old Godsと敵対しました。
Old Godsは、すでに従えていたラグナロスやアラキアを筆頭とするエレメンタル種族を仕向け、降り立ったタイタンと全面的に争いました。
この抵抗に苦労していたタイタンは、争う最中に、Old Godsは破壊できないことに気づきます。
単に破壊することが困難(※)であるだけでなく、アゼロス大陸に深く根付くOld Godsを破壊してしまうと、アゼロスも共に破壊されるからです。
そこでタイタンは、討伐したOld Godsを、何人も訪れることができない地へそれぞれ封印したのです。
それから長い年月が経ち、アゼロスは多様な種族が住む世界となりました。
しかしながら、その間ずっとOld Godsたちは、アゼロスを「取り戻す」べく封印を解くことを画策していました。
そのOld Godsの1体であるC’Thunの封印が弱まった頃に、初代「World of Warcraft」のストーリーが始まります。
封印されていたOld Godsが、地上に影響を及ぼすことができた手段が、意識に直接語りかけるWhisperです。
Old Godsは対象の意識へささやくように語りかけ、徐々にその者の思念をむしばむことができます。
とらわれた対象は、悪意や狂気をゆっくりと育んでいき、ついには精神を崩壊させてOld Godsの手下と化します。
このWhisperにとらわれた代表的な存在がデスウィングです。
デスウィングはもともと、ノズドルム、アレクストラーザ、マリゴス、イセラと共に、アゼロス大陸の管理をタイタン種族から任せられていた守護者でした。
しかしながら、Old Godsの働きかけによって正気を失ってしまい、他のドラゴン種族の虐殺や、ドラゴン以外の種族の虐殺に走る破壊神となりました。
Old Godsが封印されている地では、いたる所で、プレイヤーたちにもこのWhisperが届きます。
その大半は、「破滅はすぐ近くまで迫っている」「希望など幻に過ぎない」などの、恐怖に陥れるような内容のメッセージです。
Old Godsは全部で5体いると推測されていて、その内の4体の名前が判明しています。
大陸の最南端の砂漠に封印されたOld Godです。
封印された地の近くに生息していた昆虫体のSilithid種族の意思を操り、自身の封印を解くよう命じました。
さらには、そのSilithid種族を派生させて、Aqir種族、Qiraji種族、Nerubian種族を創造しました。
C’Thunが封印されているAhn’Qirajは、初代「World of Warcraft」の最難関となるダンジョンで、限られたプレイヤーたちだけが挑戦できました。
最北の大陸であるノースレンドに封印されたOld Godです。
タイタンが残した番人によって監視されていましたが、ゆっくりとその番人たちの精神をむしばみ、自身の封印を解こうとしました。
「World of Warcraft」でも1、2を争うほどの人気があるダンジョンのUlduarにおいて、プレイヤーたちはこのYogg-Saronと戦います。
Yogg-Saron戦では、大昔に大陸が分裂したきっかけをデスウィングが作ったシーンや、ボルヴァー・フォードラゴンがリッチ・キングに拷問される無残なシーンなどが流され、プレイヤー・キャラクターの精神力にダメージが与えられます。
海底都市ヴァシ=アーの地底に封印されたOld Godです。
一部のナイト・エルフ種族の意思を操り、水棲のナーガ種族と化して、これを配下としています。
デスウィングを支配した他、エメラルド・ドリームを汚染したことで知られています。
エメラルド・ドリームは、夢の世界を司るイセラの領域である、自然の摂理を正しく導く役割を果たす精神世界です。
汚染されたエメラルド・ドリームでは、マルフュリオンが支配されかけたり、一部のドルイドが正気を失って牙のドルイドになったりしました。
まだ「World of Warcraft」では登場しておらず、姿は判明していません。
タイタン種族によって肉体を破壊され(※)、心臓だけが残されて、パンダリア大陸に封印されたOld Godです。
破壊された際に、Shaと呼ばれる邪悪な霊体をパンダレン大陸に残し、後を託しました。
Shaは「World of Warcraft: Mists of Pandaria」におけるメインの敵対キャラクターとして登場します。
この心臓の魔力を利用しようとしたガロッシュ・ヘルスクリームによって発掘されることになります。
プレイヤーによってガロッシュが倒されると、心臓は衰弱した後に消失し、パンダリア大陸の呪いとShaも同時に消滅しました。
ネプチュロン
風の王アラキア
Old Godsが支配したエレメンタルたちは、Old Godsの主力となってタイタン種族と争いました。
その筆頭格であるエレメンタル・ロードの4体もOld Godsの配下です。
土のエレメンタル・ロードであるTherazane the Stonemotherは、まだハースストーンで登場していません。
ソーリサン皇帝
オブシディアン・デストロイヤー
西風のジニー ほか
様々な理由によってエレメンタル・ロードの手下となったキャラクターが多数登場しています。
フェイスレス種族は、Old Godsの一般的な兵士です。
化物のような奇怪な姿をしています。
知性が高く、狡猾な手段を用いて敵を排除します。
ネルビアンの卵
アヌバー・アンブッシャー
アヌバラク
ネルビアン種族は、Old GodのC’Thunが支配した昆虫体の一種です。
北上してノースレンド大陸に居を構えた後に、同じくノースレンドを本拠地としたリッチ・キングと衝突し、壊滅的な打撃を受けました。
アヌビサスは、C’Thunが支配しているQiraji種族の護衛です。
黒曜石で構成された、動く巨大な石像です。
フレイム・リバイアサン
ゼンマイ仕掛けの巨人
ミミロン・ヘッドを操縦するミミロンは、Old GodのYogg-Saronの監視をタイタン種族から任された番人の1体でした。
結局、番人は全てYogg-Saronが支配してしまいました。
番人はミミロンの他に、Loken、Hodir、Freya、Thorim、Tyrがいます。
V-07-TR-ON、フレイム・リバイアサン、ゼンマイ仕掛けの巨人は、それぞれミミロンが製造した戦闘兵器です。
アシッドモー
ドレッドスケイル
ヨルムンガー種族は、Yogg-Saronの番人の1体であるLokenが創出したと言われています。
LokenはYogg-Saronに支配されました。
ネファリアン
オニクシア
クロマガス
レンド・ブラックハンド ほか
デスウィングはN’Zothによって支配されています。
デスウィングの息子と娘、およびデスウィングが統率するブラック・ドラゴンフライトは、デスウィングの破壊活動を補佐します。
アドベンチャー「ブラックロックマウンテン」に登場したネファリアンの配下もブラック・ドラゴンフライトに属しています。
トワイライトの守護者
チビ・トワイライトドラゴン
トワイライト・ドラゴンフライトに属するドラゴンです。
デスウィングの配偶者であり、ネファリアンとオニクシアの母親であるSinthariaによって造られました。
ナーガの海の魔女
ナーガ種族は、Old GodのN’Zothによって支配されたドルイド族です。
アドベンチャーのボスとして登場したロード・スリザースピアやレディ・ナズジャールもナーガです。
海中の巨大生物であるクラーケンは、ナーガ種族の手下です。
トゥルー・ホード軍を結成したガロッシュは、Old GodであるY’Shaarjの心臓を発掘します。
その強大な力を利用して、オーク種族以外を根絶させようとしました。
ヒドラ種族は、もともとOld Godsのペットであったと目されています。
ミルハウス・マナストーム
カルトの教祖
炎のドルイド ほか
Old Godsを崇拝するトワイライト・ハンマーのメンバーです。
カルト集団であるトワイライト・ハンマーは、世界の終焉を探求する、破滅的な思想を持っています。
デスウィングが降臨した際に、大規模な地殻変動が発生して絶望感が全土に広まったことで、勢力が急速に拡大しました。
ミルハウス・マナストームも、この頃よりトワイライト・ハンマーの一員となります。