原作のカラザンは、多くのWarcraftプレイヤーが知り尽くしている人気のダンジョンです。
そのために、「ワン・ナイト・イン・カラザン」に登場するボスや要素の大部分も熟知されています。
そこで、カラザンを経験していない方も簡易的な事前知識を得られるよう、原作のカラザンのボスを紹介する連載を投稿します。
第3回は、城内の強大な警備ロボットであるキュレーター(The Curator)の情報を掲載します。
自由度が高い大型ダンジョンのカラザンでは、多数いるボス・エンカウンターの中で、倒さねば先に進めない「必須エンカウンター」がわずかに4つしかありません。
モローズと、前回までに掲載したチェスとオペラ、そしてキュレーター(The Curator)の4つです。
オペラなどの楽しくて易しいエンカウンターをこなしてきた初級グループは、大抵がこの回避できないキュレーター戦でつまづくことになります。
キュレーターは、「ギア・チェック」と呼ばれる、グループ全体が相応の装備をしていないと倒しきれない強敵でした。
カジュアル向けに開かれたカラザンが、高難度の大型ダンジョンとしての様相を見せ始めるステージです。
物語上でもゲーム上でも「番人」となるボス・キャラクターでした。
そのため、キュレーター戦までをカラザンの前半戦、それ以降をカラザンの後半戦と区切られることがよくありました。
キュレーターを脅威たらしめるのは、高い基礎ダメージ力と、Hateful Boltというアーケイン属性のミサイルの砲撃です。
ランダムなプレイヤーに放たれるHateful Boltは、対象の体力を激減させるため、機敏かつ多大な回復が求められました。
またキュレーターは、頻繁にAstral Flareという発光体を複数召喚するため、それらを迅速に処理する範囲攻撃も必要でした。
キュレーターは90秒ごとに、動作を完全に停止させて、動力を回復する充電時間を20秒だけ設けます。
この充電時間中は、キュレーターが被るダメージ量が2倍に増えるので、攻撃陣はここで特殊能力を一気に開放してダメージを稼ぎます。
普段は召喚されるAstral Flareの処理を優先させ、充電時間にキュレーターの体力を大幅に減らすという戦い方を繰り返します。
キュレーターは、WoWの拡張セット「Burning Cusade」において、初めてセット・アーマーのピースをドロップするボスでした。
高い難度に見合う報酬です。
野良(寄せ集め)のグループは、このセット・アーマー欲しさに「とりあえずキュレーターを倒す」と鼻息荒く臨んだものですが、野良ゆえにキュレーターの強さを知らず、返り討ちに遭うケースが大半でした。
キュレーターはアーケイン・ゴーレム(魔力のゴーレム)の一種です。
魔力を動力源とする、無機質な魔法生物です。
カラザン城主であったメディヴか、その母のエーグウィンによって生産されたものとみなされています。
カラザン城内をパトロールするアーケイン・ゴーレムたちの中でも、キュレーターは特別に大きく、強力な存在です。
それゆえに、カラザンのミナジェリという重要なエリアの護衛を任されています。
ミナジェリは、貴重な魔法のアーティファクトが多数展示されている保管所です。
過去に、カラザン近くで活動していた悪徳商人の集団が、貴族を相手に偽造のアーティファクトを売りさばいて荒稼ぎしていました。
しかしながら、メディヴを商売相手にしてしまったことが彼らの運の尽きとなり、彼らはメディヴの悪魔の力によって汚染されることになりました。
操られた彼らはダーク・ライダーズと呼ばれるようになり、カラザン付近のダスクウッド地方を汚染し、略奪した財宝や所持していた本物のアーティファクトをカラザンへ献上する強盗団に成り果てました。
ダーク・ライダーズによって各地から集められた貴重品の数々が、カラザンのミナジェリに収められました。
キュレーターは、その重要な保管所に、認められたゲストしか入室させないように命じられています。
また、ミナジェリは、城の上部と下部をつなぐ唯一の通路でもあったため、キュレーターは貴重品目当て以外の侵入者に対する警備も任されていたことになります。
※これより以下の記載内容は、「ネタバレ」となる可能性がある内容です。
「ワン・ナイト・イン・カラザン」のキュレーターは、第3区画の第1ボスとして登場する予定です。
現時点で判明しているキュレーターの情報を以下に列挙します。
- ボスとしてのキュレーターについて判明しているのは、体力が30ではなく50であるということだけ。
- 「ワン・ナイト・イン・カラザン」におけるミナジェリは、魔法のアーティファクトではなく、世界各地の多様な種族の生物が集められている保管庫であるらしい。
メディヴ生存時の、廃墟となる前のカラザンのミナジェリは動物園であった…?
- 新カードのキュレーターは、第3区画のクリア報酬になるのではないかと予想されている。
キュレーターは中立のレジェンド・ミニオンで、能力は「挑発・雄叫び: 自分のデッキから獣、ドラゴン、マーロックを1枚ずつ引く」。
カードを2枚引くことができれば、弱体化された知識の古代樹の弱体前と同等になる(しかも全クラス使用可能で挑発込み)。
- 以前に「魔力のゴーレムはメカニカルな存在ではないからメカ種族ではない」という公式の見解があったが、同じく魔力のゴーレムであるキュレーターはなぜかメカ種族となっている。
- WoWのキュレーター戦における戦闘開始時の「The Menagerie is for guests only.」というセリフを、ミニオンのキュレーターも召喚されるときに発するらしい。[sc_embed_player fileurl=”https://hs-exp.jp/wordpress/wp-content/audio/the-curator-aggro.mp4″] “The Menagerie is for guests only.”