「World of Warcraft」におけるマリン・ノッゲンフォッガーは、ゴブリン種族の交易都市であるガジェッツァンの実質的な統治者です。
錬金術師でもある彼が、ゲーム内の社会でもプレイヤーに対しても名を馳せた要因が、ノッゲンフォッガー・エリクサーというポーションを開発したことです。
使用効果は “Drink Me” ―― 「不思議の国のアリス」のボトルにも記述されていた短文の他に、説明が一切ないという、極めて怪しい薬液です。
意を決して飲んだ者に対しては、以下の3つの効果からランダムに選ばれた1つが発動されます。
10分間だけ体が小さくなる
15秒間だけ落下速度と落下ダメージが低くなる
各効果は重複可能で、連続して飲むと小さいスケルトンになることもあります。
プレイヤー・キャラクターの見た目を変えるアイテムは、オンライン・ゲームの「お楽しみ要素」として「WoW」でも昔から人気があります。
その中でも、奇怪なスケルトンに変身できる唯一のアイテムとして、ノッゲンフォッガー・エリクサーはプレイヤーから高い人気を博してきました。
ノッゲンフォッガーが依頼するクエストをクリアすると、このエリクサーをいつでもノッゲンフォッガーから購入できるようになるため、エリクサー欲しさにわざわざクエストをこなす高レベルのプレイヤーもいました。
そのクエストが廃止された現在では、ノッゲンフォッガー夫人がデフォルトでエリクサーを販売するようになっています。
ハースストーンにおけるノッゲンフォッガーの能力がもたらすランダム要素や、「仁義なきガジェッツァン」で多数のポーションが登場する背景には、この有名なノッゲンフォッガー・エリクサーの存在が関連しています。
「仁義なきガジェッツァン」の世界はWarcraftの創作である「ifの世界」ですが、数々のWarcraftの舞台設定をきちんと踏まえた、Warcraftのプレイヤーも納得できる練り込まれた世界観が創造されています。