ここからは、酒場の喧嘩「ガジェッツァンの戦い」における作成済みデッキとして採用された、デッキ・レシピの攻略情報を掲載します。
まずは、パラディンのデッキ・レシピ「勝敗商売」です。
※デッキ・レシピを通常の対戦で用いる際の攻略情報としても活用できます。x1 禁じられし癒し
x2 運び屋の走り
x2 グライムストリートの道具屋
x2 平等
x2 アルダーの平和の番人
x1 ウィッカーフレイム
x2 トゥルーシルバー・チャンピオン
x2 グライムストリートの用心棒
x1 ティリオン・フォードリング
このデッキは、手札にあるミニオンカードを強化する能力がテーマとなっています。
まず留意しておくべき点は、手札のミニオンの強化は、手札のミニオンカードの枚数が多いほど有効度が増すということです。
そのために、デッキは多くのミニオンカードで構成される(呪文や武器が少ない)し、「カードを引く」能力でなるべく手札を増やします。
もう1つの留意点は、コストが低いミニオンを強化する方が、相対的な強化の有効度が増すということです。
同様に、4/5のチルウィンドのイェティに+1/+1が付与されても+22.2%の強化(9 → 11)にとどまり、6/7のボルダーフィストのオーガに+1/+1が付与されても+15.4%の強化(13 → 15)にとどまります。
強化されたミニオンは、序盤で召喚できるものほど盤面における影響力が高まります。
それは、「グライミー・グーンズ」のデッキで最終兵器となり得るドッペルギャングスターです。
手札にあるうちに+1/+1だけでも強化されると、コスト5で3/3のミニオンを3体も召喚する、凄まじいテンポ・アドバンテージをもたらします。
終盤戦においても、例えばドン・ハン=チョーから+5/+5を付与されたら、7/7を3体召喚することになり、十分なフィニッシャーとして機能します。
「勝敗商売」デッキの構成カードの中では、アージェントの騎兵やウィッカーフレイムに対する強化も有効度が高まります。
アージェントの騎兵は+1/+1だけでも付与されると、コスト6で評価が高いアージェントの司令官に迫るミニオンに昇格し、敵のミニオンの除去手段となります。
ウィッカーフレイムは強化されるほどに、盾役としての機能と、回復役としての機能の両方を高めます。
まずは、これらで手札を強化することが前提となるデッキです。
手札を増やすことで手札の強化をより有効とする、デッキからカードを引く能力です。
苦痛の侍祭はステータス値が強化されることで、より多くのカードを引くポテンシャルを持つようになります。
序盤戦と中盤戦で、セットアップしている合間に現れた敵のミニオンを除去する手段です。
このデッキの平等と熱狂する火霊術師は、主に全体除去用のコンボとしてセットで用いられます。
自分のヒーローや味方のミニオンを倒されにくくするカード群です。
この2つのカードは、敵にとどめを刺すフィニッシャーとしても機能します。
それ以外の、上記までに挙げてきたミニオン群も、強化されることで十分な攻撃役となります。
序盤戦は、カードを引いて手札を増やしつつ、手札のミニオンに強化を施すセットアップ作業に取り掛かります。
必要に応じて、終末予言者や「熱狂する火霊術師 → 平等」のコンボで敵陣を一掃させます。
この種のデッキで経験を要する判断は、手札の強化をし始めるタイミングです。
前述したとおりに、手札の全体強化は手札が多いほど有効度が高まるし、なるべく強化に適したミニオン(ドッペルギャングスターなど)を持っているときに手札の強化を発動したいものです。
しかしながら、強化をもったいぶっていると、先手を取られて用意がままならないうちに倒されかねません。
相手のデッキのタイプや、手札にあるミニオンや除去能力を包括して考え、強化のタイミングを適切に図る必要があります。
原則的には、敵が速攻型であれば早期に強化し始め、敵が遅攻型であれば十分な手札を確保してから強化し始めます。
今回の酒場の喧嘩における翡翠ドルイドは遅攻型ですが、終盤戦になると手がつけられないタイプのデッキなので、例外的に強化を早めて中盤戦あたりから圧倒し始めます。
- 相手のデッキには密言・痛も密言・死もないため、通常の対戦とは異なり「味方のミニオンの攻撃力4」にこだわる必要はありません(1枚ある狂気ポーションによって攻撃力2以下が操作されることはあります)。
- むしろ注意すべきは体力の方で、それが3以下であるミニオンは、ブラックウィングの変性者、掘り出されし邪悪、チルモーの能力によって一撃で葬られる他、敵のトワイライトの守護者の壁を突破できなくなります。
- 体力が6以上であるミニオンは、ドラゴンファイア・ポーションにも耐えて、敵から一撃で葬られません。
- こちらの鍵となるドッペルギャングスターは、なるべく体力を6以上にしてから召喚します。
- 前述したとおりに、敵は戦闘時間が長引くほど手がつけられなくなります。
翡翠のゴーレムの召喚回数が増えて、翡翠のゴーレムのステータス値が際限なく高まるからです。 - そのために、中盤戦あたりから敵を圧倒できるように、手札の強化とミニオンの召喚をやや早めます。
早期に召喚される敵の大型挑発ミニオンの対策として、最初の手札の選択時に平等を1枚確保しても構いません。 - 敵は全体除去能力が乏しいので、プリースト戦とは異なり、自軍の規模を可能な限りに拡張し続けて早めに倒しきります。
- ミニオンでありながら除去の手段ともなるウルダマンの番人は、ぜひ2枚入れておきたいカードです。
- 低コストで強化されることに適したアージェントの従騎士も有力な交換候補です。
- 満開の古代樹よりも、マジヤバ・オ・トロンやサンウォーカーの方が優秀な盾役となります。