「World of Warcraft」におけるホバート・グラップルハンマーは、ゴブリン種族のスタート地点のケザンで、数々のクエストをプレイヤーに依頼するNPCキャラクターです。
熟練したエンジニアであり、ケザンにおいてはメカニックの実験の天才と称されています。
小型メカのチキンにラプターにサメ、ノームの実験者が生物をチキンに変身させる装置、ターゲット・ダミーでありながらウォリアー・クラスにスキルを習得させることができるトレーナーなど、常人には思いもつかないメカ製品を次々と開発しています。
プレイヤーは、彼の実験に必要な素材の調達などを、クエストとして依頼されることになります。
注目すべきグラップルハンマーの発明が、水中でも活動できるゴブリンのギルゴブリン種族です。
彼は実験の最中にアクシデントを発生させ、その結果として偶然にギルゴブリン種族を誕生させました。
グラップルハンマーは、偶然とはいえ自分の偉大な実験成果であるとして、ギルゴブリンの創造者だと主張したいのですが、彼と契約している弁護人から制止されています。
アクシデントによるギルゴブリンの誕生は、何らかのゴブリンの犠牲を伴ったはずであり、過失事件として非難されかねない事案であるからです。
原作のグラップルハンマーは、商大公ガリーウィックスが率いるビルジウォーター商人連合に所属していて、競争相手であるスチームウィードル商人連合が設立したガジェッツァンとは縁がない存在です。
「ifの世界」である「仁義なきガジェッツァン」におけるグラップルハンマーは、ガジェッツァンの犯罪組織「グライミー・グーンズ」に所属している、一流の武器商人という設定になっています。
裏通りのグライム・ストリートにある、歯車付きの看板が目印となる店で、グラップルハンマー自らが調達した最高品質の武具を販売しています。
武器の製造にも携わっているようで、フレーバー・テキストでは「7つの地区で禁止令を出されたオートマチック・ピラニアランチャーを作った張本人」だと説明されています。