今回の酒場の喧嘩は、ミニオンを破壊した数などをカウントする、1人用のハイスコア制のゲームとなっています。

第60回「戦嵐のストームウィンド」以来となる、ソロ・プレイのルールです。

敵は、プレイヤーではなく、コンピューターが操作する黒衣の放浪者です。

アドベンチャー・モードと同様に、オリジナルのデッキとヒーローパワーを扱うAIが相手となります。

試合終了時に、定められた項目の集計結果が最終スコアとして表示されます。

このスコアを可能な限り高めることを目標とするゲームです。

今回の酒場の喧嘩は、ブリザード社のゲーム「Diablo」シリーズの20周年を祝う特別企画です。

黒衣の放浪者（The Dark Wanderer）を筆頭に、主に「Diablo 2」で登場した要素が多数盛り込まれています。

ハースストーンだけでなく、他のブリザード社のゲームにおいても――当の「Diablo 3」においても――、その20周年を記念した企画がそれぞれ催されています。

これまで「ハースストーンにはWarcraft以外の世界の要素は登場しない」という開発ポリシーが公式に定められていましたが、それが破られ、初めてWarcraft以外の舞台がハースストーンで展開されることになりました。

今回の酒場の喧嘩における報酬は、通常時の「クラシック」カードパックではなく、特別なデザインのCard Back（カード裏面のデザイン）となっています。

Card Backが酒場の喧嘩の報酬となるのは、第27回の「冬至祭の贈り物」以来のことになります。

もちろん、このCard Backは期間限定の報酬であり、今回の「黒衣の放浪者」の期間が過ぎると二度と入手できなくなります。

報酬の「ねじれ虹の国」Card Backは、「Diablo 2」のステージをデザインとして採用しています。

今回の酒場の喧嘩は、ある条件を満たすと、隠しステージである「Cow Level」に到達できます。

「Cow Level」は、原作の「Diablo 2」において有名なシークレット・ステージであり、武装した牛の大軍が襲ってくる世界です。

ハースストーンの「Cow Level」でも、牛王（Cow King）という名のボスが、多数の牛を繰り出してきます。

到達するための条件は、黒衣の放浪者戦の最中に、敵の秘策を全て発動させることです。

敵の黒衣の放浪者は、試合開始時に、10種類ある専用の秘策呪文の中から3種類をランダムにプレイしてセットします。

謎の放浪者が抱える3つの秘策――シークレット――を全て暴いた者が、シークレット・ステージの場に踏み入れることができるのです。

「Cow Level」の試合終了時には、黒衣の放浪者戦の終了時とは異なるスコアが表示されます。

• 今回の酒場の喧嘩は、他のプレイヤーと共にプレイする訳ではなく、「基本」セットのカードだけでも十分に戦えるため、カード資産が皆無である始めたばかりのアカウントでも対戦を楽しめます。
• 対戦へ臨む際にはデッキを構築する必要があります。
  全クラスのヒーローが使用可能で、通常のルールに基づいて「ワイルド・フォーマット」のデッキを作成します。
• コレクションとして収集したカードだけをデッキに組み入れることができます。
  酒場の喧嘩専用のデッキ・スロットは1つだけです。
• 対戦フォーマットは「ワイルド」であるため、収集できる全てのカードが登場します。
  ランダムにカードを生成する効果も、収集できる全てのカードが対象となります。
• 今回の酒場の喧嘩はソロ・プレイの仕様であるため、フレンドと対戦することはできません。
  
• 「戦嵐のストームウィンド」のときとは異なり、敗北すると報酬は得られません。
  どれほど最終スコアが低くても、「Cow Level」に到達しなくても、勝利さえすれば報酬のCard Backが与えられます。
• 1人用のルールではありますが、酒場の喧嘩であるために、各種デイリー・クエストを達成することができます。
• 試合内容には影響を与えませんが、ゲーム・ボードは必ず「旧神のささやき」になります。