「スタンダード」のカードセットのローテーションが行われるタイミングにおいて、「クラシック」セットの一部のカードが、「栄誉の殿堂」セットに移転されることがあります。
「クラシック」は、いつの時代の「スタンダード」でも扱えるカードセットと定められています。
「栄誉の殿堂」は、「スタンダード」では扱えない、「ワイルド」限定のセットと定められています。
この移転が何を意味するのかというと、永久に「スタンダード」で扱えると保証されていたカードが、「スタンダード」では扱えなくなるよう変更されるということです。
2017年度の「スタンダード」開幕(※2017年4月初旬~)からは、以下の6種の「クラシック」カードが「栄誉の殿堂」に移され、「スタンダード」で扱えなくなります。
この措置が取られる理由は、対象の各カードが、常に使用率が高すぎるなど、新鮮な対戦環境を提供する「スタンダード・フォーマット」の意義と矛盾する存在であったからです。
弱体化を施して「スタンダード」に残すという従来の対処法も検討されましたが、弱体化されたカードは結局のところ使われないことになるので、能力はそのままに「スタンダード」から退場させることが決定されました。
「スタンダード」の永久保証が約束されたはずのカード群の「スタンダード」退場であるため、そのことに対する補償は破格となっています。
「栄誉の殿堂」に移されるカードは、それを所有しているだけで、そのカードを作成する際に必要な魔素と同じ量の魔素が、移転されると同時に与えられます。
例えば、作成費用が1,600魔素であるシルヴァナス・ウィンドランナーを所有していれば、これが「栄誉の殿堂」に移転されるタイミングで、何もせずとも1,600魔素を獲得することになります。
そのシルヴァナス・ウィンドランナーは、失われることがなく、相変わらずコレクション内で存在し続けます。
この補償には、「レジェンドは1枚分まで」「レジェンド以外は2枚分まで」「ゴールデン版を所有している場合はそちらが優先的にカウントされる」という条件が定められています。
「栄誉の殿堂」の補償に関する詳しい解説は、ハースストーンのコミュニティを代表する一人であるJubileEさんの動画より参照できます。
- 結局は無料でカードを入手できることになるので、「栄誉の殿堂」入りが発表されたカードは、それが果たされるまでに作成しておくことが強く推奨されます。
「スタンダード」で扱えなくても、「ワイルド」仕様である酒場の喧嘩やアドベンチャーで活躍させることができます。 - 補償の魔素を得た後で、さらに「栄誉の殿堂」入りしたカードを還元することも可能です。
還元した際に得られる魔素の量は、通常の還元時と変わりありません。 - 「栄誉の殿堂」に移転されたカード群は、カードパックから現れることがなくなり、魔素を消費して作成することが唯一の入手手段となります。