
仲間が増えた歓喜の夜が明け、洞窟内のクリスタルを携えたマローンたち四人は、ガルヴァドンの背中に乗って、途中で再会を果たしたトートランとマーロックたちと合流し、逃げていました。
皆で遺跡へ向かっている最中に、リザード・マンの群れに見つかり、追われていたのです。
いつしか彼らの周りを、リザードが連れていたデビルサウルス、どう猛なラプター、タールを滴らせたフェルハウンド、その他ありとあらゆるものが勢ぞろいして取り囲みました。
リザード・マンは、以前にマローンたちを縛り上げて食料を奪ったトカゲ型の半獣人の種族です。
マローンとドイル教授にとって、あのときの状況と異なる点は2つです。
以前よりも増して敵の勢力が強大であることと、隣で背中のクリスタルを異様に輝かせているガルヴァドンがいることです。
ガルヴァドンは吠えながら敵軍の真ん中へ突っ込んだと思うと、周囲に適応して体をもっと大きくさせ、また適応して電気のバリアをまとい、さらに適応して溶岩を吐き始め、それから適応して毒を吐き始め、もう一度適応して――
――そんなガルヴァドンが敵の恐竜をおもちゃみたいに蹴散らしたかと思うと、今度はウンブラが不気味な声で歌いながら霊魂を次々に飛ばして参戦しました。


カッ――――!!
メチャクチャな状況となった戦場において、さらにマローンたちを混乱に陥れたのが、日光を反射させている小型の何かを掲げた、一人のリザード・マンでした。
そのリザードが両手を振り回して叫ぶと、敵軍が途端に争いを止めて、攻撃の意思を示さなくなったのです。
事態を把握できずに呆然としているマローンは、リザードから小型の何かを手渡されると、一瞬にして事態を把握しました。
「僕のコンパス!――君らは、あのときの…!」
マローンから友好の証としてコンパスを差し出されて喜びながらも、結局はマローンたちを縛り上げて食料を奪った、あのリザードの群れのリーダーだったのです。
身振り手振りによる意思疎通の末、かろうじてマローンたちが理解できた彼らの主張は、あのときの仕打ちを大変申し訳なく思っていることと、あのときに奪った食料の代わりにサンドイッチをくれるということでした。
最終的にはリザードたちも連れて行くことにしたマローン一行は、ガルヴァドンに乗って遺跡への移動を再開させながら、もらったサンドイッチを美味しそうにほおばりました。
「でも、エディ――
――トカゲ男という種族は、サンドイッチの概念を正しく理解していると思うかね」
そう尋ねるドイル教授と、マローンたちは、肉を肉と肉で挟んだ食べ物を手にしていました。

<目次>
| 中立 | 霊の歌い手ウンブラ |
| 中立 | ヴォラックス |
| 中立 | 先遣隊長エリーズ |
| 中立 | ジャングルハンター・ヒーメット |
| ヒーメット・ネッシングウェアリー――狩猟道を極めんとするアゼロス至高のハンター | |
| 中立 | オズラック |
| ドルイド | ティランタス |
| ドルイド | ジャングルの巨獣たち / 圧踏のバーナバス |
| ハンター | 沼の王ドレッド |
| ハンター | 沼地の女王 / クイーンカルナッサ |
| メイジ | パイロス |
| メイジ | ウェイゲートの開門 / 時間湾曲 |
| パラディン | 太陽の番人タリム |
| パラディン | 最後のカレイドサウルス / ガルヴァドン |
| プリースト | 太陽の砕片ライラ |
| プリースト | 目覚めよ創造主 / 希望の番人アマラ |
| ローグ | 死体花シェラジン |
| ローグ | 地底の大洞窟 / クリスタルコア |
| シャーマン | 原始の王カリモス |
| シャーマン | マーロック大連合 / メガフィン |
| ウォーロック | クラッチマザー・ザヴァス |
| ウォーロック | ラッカリの生贄 / 冥界のポータル |
| ウォリアー | キングモッシュ |
| ウォリアー | ファイアプルームの中心で / サルファラス |
特別編 | ジョージ・ハーバート・ドイルIV世 |






