クラシックなダンジョンの探索を提供する、ハースストーンの開発チームからのラブレターのような作品です。
お宝、冒険、そして探索がキーワードとなっています。
お宝の一種であるレジェンド武器は、ハースストーン史上で初めて収集可能となるカードのタイプです。
完全無料であり、プレイするためのカードがあらかじめ用意されている、一人用の「ダンジョン攻略」も追加されます。
その「ダンジョン攻略」を通して、プレイヤーがトレジャー・ハンティングを体験しているかのような、そして本当のダンジョンを探検しているかのような様相となることに注力しました。
ハースストーンの開発陣の全員が、ダンジョンとファンタジー世界が舞台であるRPGを好んでプレイしてきました。
私たちが4年前にハースストーンを開発したときには、私たちと同じようにダンジョンRPGに慣れ親しんだ層にも、このカードゲームを楽しんでほしいと思っていました。
その思いが今回のコンセプトとなり、同じ趣向を持つプレイヤーたちに、ハースストーンを通じてRPG風のゲームの体験を提供する拡張セットになりました。
個人的に今作でお気に入りなのは、迷宮の冒険から報酬を獲得するというコンセプトです。
レジェンド武器に、呪文席に、未鑑定アイテム――「コボルトと秘宝の迷宮」は、お宝が全てと言っても過言ではありません。
ランタンの代わりにロウソクを照明にしたり、スコップやツルハシを武器にするなどの、コボルトの特性の基本的な知識を、プレイヤーである皆さんはすでに有しています。
ただ、それから一歩進んで、そんなコボルトたちのキャラクター像をより一層深く知ることができたら――大きな楽しさにつながるだろうと、私たちは思いました。
洞くつに巣食うモンスターや罠たちも魅力的に描かれており、探検することが楽しい作品となっています。
コボルト自体は、最も基本的な「WoW」のモンスターの一種です。
初期のレベル帯における洞くつや鉱山でよく見かける敵対キャラクターであり、ロウソクを頭に巻きながら、「You no take candle! = ロウソク、盗る、ダメ!」と叫んで襲ってくることがお馴染みとなっています。
後期のレベル帯においても、凍てつくノースレンド大陸の洞くつで、スノボルトたちがマグナタウルスに仕えているのを見かけることになります。
ハースストーンに登場させるにあたっては、リーダーの「King Togwaggle」という、ダンジョンのプレイ・モードにおいて大きな役割を果たすキャラクターを設けました。
開発陣は楽しみながら、そんなコボルトたちの発展的なキャラクター像を、これまでに創造しています。
それは面白い捉え方ですね(笑)。
アルネスは確かに「WoW」ではアーティファクト武器であるけれども、この「コボルト」セットにおいては、レジェンダリーな武器として登場する1枚のカードに過ぎません。
このような、Warcraftとハースストーンの間における世界観の共有を、私は気に入っています。
初期段階において「ダンジョンの探検」がテーマであると決まっていて、まずブリングトロンをその主役に据えてみました。
ブリングトロンが冒険者たちを雇い、自作のダンジョンの攻略を依頼しては彼らをそこで倒して、彼らの装備品を手に入れて富やお宝をより築き上げるというストーリーでした。
マンモス年のロードマップを表す画像の「第3拡張セット」のところに、うっすらとコインの背景画が描かれていましたが、それは原案の主役であるブリングトロン3000のイラストだったのです。
私も驚きました(笑)。
そのきっかけとなった狐のマリンは、お宝を追い求めるトレジャー・ハンターです。
この拡張セットを象徴するキャラクターであるから、報酬として最も適切なカードであると判断されて、あのように発表前に姿を現しました。
そうしたら、コミュニティが一斉に「彼は海賊だ」と決めつけたのです。
もちろん、彼は海賊とは全く関係がありません。
今作の原案である「Blingtron’s Extravaganza」について
レンド・ブラックハンドが狐のマリンの宝箱を対象とできないことについて