レジェンド・カードの発行に関しては、クラス専用向けにフォーカスしていることは事実です。
中立カードばかりが用いられるとクラスの個性が失われ、レジェンド・カードがあまり用いられないと対戦環境が寂しく映ります。
したがって、強力なレジェンドを提供する代わりに、それらをクラス専用に限定するというカード・デザインにシフトしています。
どのクラスでも扱われたドクター・ブームのような、高性能な中立レジェンドの出現をなるべく抑えるようにしています。
クラスごとに2つずつのレジェンド・カードを設ける利点の一つは、各クラスに異なる2つのテーマを与えられることです。
この体制になってから、今までどおりにクラス専用のレジェンド・ミニオンたちを拡張セットの顔として提供しながら、それに加えてクエスト、デスナイト・ヒーロー、レジェンド武器という、斬新でアピール力が高いカード群を発行できるようになったのです。
あるカードが強すぎるなどとしてコミュニティが騒ぎ立てるときには、必ず私たちはそのカードの動向をチェックし、それが過剰な使用率や勝率をもたらしていないかを調査します。
コミュニティの感情の度合いも重要なチェック対象であり、たとえ統計データ上では修正が必要な水準に達していなくとも、そのカードについてコミュニティが興奮気味に責め立てていると、データの提示など何の解決にもならないことは周知となったばかりです。
今はドルイド、ローグ、そしてプリーストが問題視されていますが、やはり統計上における全体的なクラス間のバランス差は、それほど大きくありません。
いくつかのカードが修正された後は、様々なデッキが入り乱れている、良質な対戦環境になったと言えるでしょう。
これは、現在はかなり大きな目標となっているので、必ず成し遂げられることになります。
新規プレイヤーたちのカジュアル・モードにおける勝率は約50%であり、そこは大変理想的な対戦環境なのですが、ひとたび彼らがランク戦に舞台を移すと、途端に負け続けることになります。
このように新規プレイヤーに関する大きな問題を抱えている訳ですが、一番の課題は日常的に対戦しているプレイヤーたちにとって最適な対戦環境を整えることであり、新規プレイヤー向けの調整は二番目の課題です。
新拡張セットのカード群のリリースを、よりエキサイティングに迎え入れてもらうために、過剰であった「クラシック」セットのカード群の使用率を下げることが主目的となっています。
ただ、あまりにもそれを下げ過ぎると、新規プレイヤーにとって酷な環境となるために、「クラシック」の全体的な使用率が30~35%程度となるように調整したいと思っています。
だから、カードを永遠に「ワイルド・フォーマット」に追いやり続けることはありません。
人々にストレスを与えたり、試合に多大な影響を与えるようなカードを、「スタンダード」から排除するという作業をもうしばらくだけ継続するつもりです。
「基本」と「クラシック」の中には、特定のデッキを毎年毎年トップの環境に押し上げているカードがいくつかあります。
メイジのフリーズ系のカード群は顕著な例であり、フリーズ・メイジは確かに素晴らしく楽しい特徴を持つのですが、これがいつの時代でも常にトップ・シーンに現れ続けてもよいとは思えません。
「基本」と「クラシック」のカード群が強力だと、新規プレイヤーは参入しやすくなりますが、現在の環境ではこの2セットの存在感が相当高くなってしまっています。
「スタンダード」の環境を健全にするためにも、次回のセットのローテーションにおいて、新たな「栄誉の殿堂」入りを実施する予定です。
実際に会ってハースストーンをプレイすることに対する、ポジティブなフィードバックがあふれ返っていますが、最近では新たな問題に直面しています。
炉端の集いの開催場所が個人宅にされて、その入り口のドアの鍵が閉ざされたり、開催が非現実的である炉端の集いがスパム的に登録されるような事態が相次ぎました。
したがって、現在の一番の課題は、そのような不正な炉端の集いに対処して、炉端の集い全体が素晴らしい体験を確実に与える場となるように取り組むことです。
来年度以降も、炉端の集いに対する支援の質を、これまで以上に高めていきたいと思っています。
仲間とボードゲームを遊ぶことが素晴らしい経験であるように、ハースストーンのオフラインにおけるプレイは、オンラインのプレイとは異なる、忘れられない楽しさをもたらします。
ルールが3対3のチーム戦だった炉端の喧嘩では、合計6人が直に顔を合わせることになり、オンラインでは体験できない対戦が提供されました。
今後も炉端の集い限定のゲーム・モードやゲーム内要素をたくさん追加し、炉端の集いを奨励するつもりです。
重要であることは、炉端の集いが真新しい企画ではなく、コミュニティの草の根運動の努力によって支えられてきた活動であることです。
ハースストーンは直接対面することが一番楽しいプレイ方法だと信じている私たちは、コミュニティの炉端の集いに対する情熱をサポートし続けます。
サポートの一環としてヒーロー・スキンのネムシーを配布し、大きな反響を巻き起こすことに成功したのですが、架空の炉端の集いの乱立という問題も同時に起こってしまい、それに対処する準備が不足していたことを反省せねばなりませんでした。
報告ツールを設けましたので、問題ある炉端の集いを見つけたら、ぜひ公式サイトよりその旨を伝えてください。
Facebook等、公式サイト以外において募集要項を掲載するような炉端の集いに関しては、チェックが行き届かないので、その場合は十分に下調べしてから参加してほしいと思います。
炉端の集いの最大の障壁は開催場所の選定であり、そのスムーズな選定を補助できるような仕組みを私たちは模索している最中です。
コミュニティとパートナーシップを組んで成長させる企画であるから、コミュニティ側に過大な責任を負わすことなく、私たちも共に炉端の集いのために活動して、コミュニティと共同作業する関係を強固に築く必要があると銘じています。
今作の原案である「Blingtron’s Extravaganza」について
レンド・ブラックハンドが狐のマリンの宝箱を対象とできないことについて