2018年1月から始まり、2019年3月の決勝大会で幕を閉じる、「2018-2019 ハースストーン選手権ツアー」の概要が発表されました。
※以降「HCT」は「Hearthstone Chapmpionship Tour = ハースストーン選手権ツアー」の略称とします。- 冬季・春季・夏季の各シーズンが、それぞれ「シーズン1」「シーズン2」「シーズン3」に。
毎年12月はオフ・シーズン。 - 直近の3シーズンで合計150、175、200のポイント達成者に「マスターズ」の特典を授与。
- 賞金とHCTポイントが授与される公式国際大会「ツアーストップ」が計27回開催予定。
- プロ・チームがシーズンごとに代表者3名を選出し、その3名の獲得ポイント合計が高いチームには賞金を授与。
- 各地域のシーズン・プレイオフの出場者は「ポイント上位64名」から「目標ポイント到達者全員」に。
第1シーズンの目標ポイントは45。 - HCTポイントの基準の変更。
「2ポイント以上」はランク戦200位 → 1000位までに拡大。 - 各地域のポイントの年間最高獲得者は「ポイント・リーダー」と呼ばれるようになる(決勝大会への出場権獲得)。
決勝大会に進出しなかった年間ポイントの1~4位には賞金を授与。 - 公認のオンライン・カップは「チャレンジャー・カップ」に改名。
「チャレンジャー・カップ」と「酒場のヒーロー予選」の勝者は「チャレンジャー決勝大会」に進出。
「チャレンジャー決勝大会」の上位8名はシーズン・プレイオフに進出。
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シーズン選手権
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世界選手権
まず、全選手は各地域で開催されるシーズン・プレイオフへの出場を目指します。
ランク戦の上位到達などで得られるHCTポイントを多く獲得したり、カップ戦や酒場のヒーロー大会を勝ち上がることで出場できます。
南北アメリカ、ヨーロッパ、アジア太平洋、中国の各地域におけるシーズン・プレイオフの上位4名(計16名)は、シーズン選手権に進出します。
さらに、このシーズン選手権の上位4名に勝ち上がった選手が、2019年3月に開催される世界選手権に進出します。
各年度の世界選手権ツアーは3つのシーズンで構成されます。
したがって、シーズン・プレイオフとシーズン選手権は、各年度につきそれぞれ3回開催されます。
各地域のHCTポイント年間最多獲得者1名は、無条件で世界選手権に進出します。
世界選手権の出場者は16名です。
安定して高いパフォーマンスを発揮し続けるプレイヤーに特典を与える、新しいシステムです。
直近の3シーズンで獲得したHCTポイントの合計が150に到達すると「一つ星マスター」、175に到達すると「二つ星マスター」、200に到達すると「三つ星マスター」の称号が授与されます。
合計ポイントの再計算はシーズンの終了ごとに行われます。
直近の3シーズンのみがマスターズのポイント参照の対象であり、それ以前のシーズンのポイントは加算されなくなります。
3シーズンが経過した、来年の第1シーズンから「マスターズ」の特典が発生することになります。
「三つ星マスター」のみに与えられる特典です。
直近の3シーズンで200ポイント以上を獲得していれば、そのシーズンで条件を満たさなくともシーズン・プレイオフへ出場できます。
1ポイントも得ないまま出場できることになる訳ですが、「三つ星マスター」を維持するには「毎シーズン平均67ポイントの獲得」という非常に高いハードルをクリアし続けねばなりません。
国際大会へ出場するための費用(交通費や宿泊費など)を補填する特典です。
「二つ星マスター」には1つのイベントまでで最高1,000ドル、「三つ星マスター」には3つのイベントまでで最高2,500ドルが、それぞれ出場費用として支給されます。
今年度からは、「ツアーストップ」という公式国際大会が多数開催される予定です。
「三つ星マスター」「二つ星マスター」「一つ星マスター」の全てのマスターズに与えられる特典です。
賞金付きオンライン大会は、ブリザード社が主催する公式大会であり、毎月に開催されます。
この賞金付きオンライン大会でHCTポイントが発生するという記述は、現在のところはありません。
2018年度からは、公式の国際大会が多数設けられます。
世界中で開催されるとのことであるため、日本もその対象の一つになるかも知れません。
出場条件はまだ明らかにされていません。
上位に進出するほどに多くなるHCTポイントを獲得できます。
各ツアーストップのポイント授与の対象者数は32名となっています。
それが、そのまま最大出場者数に当てはまるかどうかは判明していません。
e-Sportsが盛んな海外の国では、著名なプレイヤーは大抵プロ・チームに所属する選手として活動することが一般的です。
そのプロ・チームが、代表となる3名の選手を選出して、その3名のシーズン獲得ポイントの合計値を競います。
シーズンごとに、その3名のHCTポイント合計値のランキングでトップ10に入賞したチームには、それぞれ以下の賞金が与えられます。
金額は各選手ごとであり、1位のチームには総額22,500ドル(およそ255万円)もの賞金がもたらされます。
シーズンごとに、3名の選手の選出、および表彰と賞金の授与が行われます。
シーズンの途中に選手を交代することはできません。
各シーズンのプレイオフへ出場するには、「HCTポイントの獲得」「ハースストーン・チャレンジャーズの上位進出」「三つ星マスターの獲得」の3つの手段があります。
2018年度に獲得できるHCTポイントの内訳は以下のとおりとなります。
「ゲームのランク戦」「ツアーストップ」「シーズン選手権&プレイオフ」「世界選手権」の4つの舞台でポイントが発生します。
今年度からは、定められたポイント数に到達したプレイヤー全員が、シーズン・プレイオフへの出場権を獲得します。
2018年度の第1シーズンの規定ポイント数は45であり、45ポイントを獲得したプレイヤーは皆、他のプレイヤーのポイント数やポイント・ランキングに関わらず、第1シーズンのプレイオフに出場できることになります。
第2シーズン以降の規定ポイント数は未定であり、地域によって変動することもあります。
ブリザード社に承認されたオンラインのカップ戦は、全て「HCTチャレンジャー・カップ」と称されることになりました。
すでにプレイオフへの進出を決めた者を除くプレイヤーが無制限に参加できるオンライン大会であり、勝者は「チャレンジャー決勝大会」に進出します。
また、承認された「炉端の集い」の大会「酒場のヒーロー予選」の勝者も、同じく「チャレンジャー決勝大会」に進出します。
「チャレンジャー・カップ」と「酒場のヒーロー予選」を勝ち上がって「チャレンジャー決勝大会」に出場したプレイヤーは、ここでトップ8に入ると、獲得ポイント数に関わらずシーズン・プレイオフに出場できます。
前述した「ハースストーン・マスターズ」の最高位である「三つ星マスター」を授与されたプレイヤーは、無条件でシーズン・プレイオフに出場できます。
直近の3つのシーズンで合計200のHCTポイントを獲得すると「三つ星マスター」を授与されます。
3つのシーズンが経過しないと発生しないので、2018年度のHCTでは「三つ星マスター」は存在しません。
2017年度と同じく、南北アメリカ、ヨーロッパ、アジア太平洋(※日本が所属)、中国の各地域のシーズン・プレイオフで上位4名となったプレイヤーが、シーズン選手権に出場します。
各地域の代表となった計16名が争うオフライン大会で、このシーズン選手権の上位4名に勝ち上がると、いよいよ決勝大会の世界選手権に進出します。
2017年度からは、シーズン選手権の賞金が増額されただけでなく、その舞台も豪華になったことが話題に挙がりました。
その年度の世界王者を決める、選手権ツアーの決勝大会である世界選手権は、2019年3月に開催される予定です。
出場者は合計16名で、まずは前述した3つのシーズン選手権でそれぞれ上位4名となった計12名が出場します。
それに加えて、その年度において各地域のHCTポイント最多獲得者となったプレイヤー(計4名)は、世界選手権に出場する資格を得ます。
シーズン選手権で上位進出が果たせなくても、各地域でポイントを最も多く獲得すれば、世界選手権に出場できることになります。
各地域のポイント最多獲得者は、「ポイント・リーダー」と称されます。
世界選手権に出場しない、各地域の年間ポイント・ランクの1~4位には、以下の賞金が贈呈されます。
今年度は、最初の関門であるシーズン・プレイオフの賞金が大幅に引き上げられます。
何と、出場した全員に最低1,000ドル(およそ11万3千円)が贈呈されます。
16位以降は順位を1つ上げるごとに賞金が250ドルずつ増えていき、総額は去年の3倍以上に至っています。
ただ、全ての地域のプレイオフで同じだけの賞金が用意されるかどうかはわかりません。この賞金チャートは南北アメリカ地域のものであり、少なくともアメリカ地域のプレイオフにおける賞金設定は、このような構造となることが決定されています。
シーズン・プレイオフ、シーズン選手権、世界選手権に出場した全選手には、それぞれの最終順位に応じてHCTポイントが与えられます。