「ダララン大強奪」(原題: The Dalaran Heist )は、拡張セット「爆誕!悪党同盟」の1人プレイ用のコンテンツです。
ハースストーンではおなじみの「ソロ・アドベンチャー」のプレイ・モードであり、その冒険を介して拡張セットの物語が展開されます。
リリース日は日本時間の5月17日(金)です。
過去最大規模の追加コンテンツで、これまでに登場した1人用モードの集大成と言える内容だと公式に謳われて(うたわれて)います。
「コボルト」のダンジョン攻略をベースにして、「ウィッチウッド」で登場した独特のヒーローパワーや、「ヴドゥ祭」で採用された初期デッキのバラエティ化も取り入れられています。
「メカメカ大作戦」のパズル研究所のインターフェースを組み込んだ、非戦闘のステージも設けられます。
そして過去の各アドベンチャー・セットと同等のボリュームを誇るストーリーが、5章仕立てのチャプターごとに区切られます。
アドベンチャー・セットで慣習化されていたヒロイック・モードの搭載や料金体系も引き継がれています。
様々なユーザーの要望にも応えられていて、とりわけ実装が望まれていた冒険の達成記録のチェック・システムも整備されました。
9種のヒーロー、27種のヒーローパワー、36種の初期デッキ、全5章のチャプター、さらに75種のボス・エンカウンターという山盛りのコンテンツが用意され、「爆誕!悪党同盟」の物語が十二分に表現されることになります。
ハースストーンでは第4弾となる「ダンジョン攻略」系のローグライク・アドベンチャーです。
プレイヤーは定められた初期デッキ(今回はランダム初期デッキも存在)でスタートし、コンピューターAIが操るランダムな敵のボスたちと対決し、ランダムに提供される報酬のカード群を獲得してデッキを強化していきます。
各チャレンジごとに同じ展開が二度とは繰り返されず、ゲーム・オーバーになると最初の状態から再チャレンジとなる、いわゆる「ローグライク」なプレイ・モードであり、何度でも新鮮な感覚でプレイを続けることができます。
さらに今回では、各クラスに複数のヒーローパワーと複数の初期デッキが用意されており、それぞれの獲得条件を満たして――まるでアチーブメント達成(実績解除)を果たすかのように――アンロックしていく収集要素が盛り込まれています。
通常モードに加えて2つの特殊なモード(魔力異常・ヒロイック)も選択可能となっていて、それぞれのモードにおけるヒーロー、ヒーローパワー、初期デッキごとのクリア達成がゲーム内に記録されていきます。
その全ての達成度をコンプリートするには、相当の挑戦回数を要します。
- 「ドラゴン年」三部作の壮大なストーリー・ラインが、3つの拡張セットのアドベンチャーを介して、意外な遭遇やどんでん返しを経て発展されていきます。
その第一部にあたる「ダララン大強奪」では、魔法都市ダラランを強奪しようとする悪党軍団をプレイヤーが操り、ダラランの守護者たちと争うことになります。 - 攻略中に報酬として加わるカードには、コレクションとして収集可能である通常のカードの他にも、アドベンチャー専用の強力なカードも含まれています。
これまでのダンジョン攻略のコンテンツと同じように、対戦中に能力が常時発動されるパッシブ型のカードも存在します。 - 第5章以外の各チャプターには、それぞれユニークな特殊ルールが設けられます。
例えば第4章では「全ミニオンの攻撃力と体力が入れ替わる」というルールが、第4章のチャプター全編の対戦に渡って双方に適用されます。
その特殊ルールを踏まえた戦略や報酬の選択なども、攻略する上での重要な要素となります。 - 攻略中のどの時点においても中断できる機能が新たに備えられました。
たとえボスと対戦している真っ最中にハースストーンを終了したとしても、いつでもその時点に復帰できます。
ただし、プログラムにパッチが適用された場合は、この中断機能は無効化されて復帰が不可能となります。 - リリースされる直前の5月15日と16日には、有名配信者による事前の「ダララン大強奪」のライブ中継が配信されます。
「ダララン大強奪」のプレイの模様をあらかじめ知っておくことができるプログラムです。
アドベンチャーの事前配信は、カードやシステムの挙動だけにとどまらず、ストーリーの結末のネタバレが起こる可能性が極めて高いと、コミュニティの間では注意の換気が大きく広まっています。
金銀財宝を愛するキング・トグワグルが主役となり、彼がダラランの銀行の貴重品や秘宝を強盗しようとするチャプターです。
この「ダララン銀行」のチャプター全編においては、「金貨で満たされた金庫が場に現れる」という特殊ルールが対戦中に適用されます。
金庫は0/3のミニオンであり、これが破壊されると双方のプレイヤーの手札に2枚のコインが与えられます。
その2枚のコインをどう活用するのか、あるいは敵側にコインを与えるべきであるのか、そもそも金庫の破壊活動をスキップするべきか、などの判断を的確に下す必要があります。
また、呪文カードやカード自体そのものの使用と作用するようなミニオン(魔力異常体など)を、報酬獲得時にデッキへ加えることなども推奨されます。
「World of Warcraft」におけるダララン銀行は、アイテムを保管できる建物であり、他の首都の銀行と同様に数多くのプレイヤーがひっきりなしに訪れていた場所です。
魔女ハガサが主役となり、ダラランの衛兵たちを混乱させるために、彼女が監獄の囚人を解放しようとするチャプターです。
この「ヴァイオレット監獄」のチャプター全編においては、「監獄から囚人が脱走する」という特殊ルールが対戦中に適用されます。
双方の陣地には監獄のオブジェクトが1つずつ配置され、指定されたターンが経過すると、ランダムに定められていた囚人ミニオンがそこから召喚されるのです。
脱走および召喚が果たされる前から、双方の監獄から何のミニオンが現れることになるのかを事前に把握できるので、その情報が戦略の進め方を左右することもあります。
ミニオンが多数出現しやすい対戦環境であるため、ミニオンの召喚や、場のミニオンの多さと関連する能力を持つ報酬カードの獲得が推奨されます。
なお、監獄内のミニオンは脱走したターンではすぐに攻撃できません(突撃および急襲を持っている場合を除く)。
また、監獄は1試合に1つずつしか発生しません。
「World of Warcraft」におけるヴァイオレット監獄は、ダラランの街外れに存在する5人制のダンジョンであり、キリン・トア評議会によって収容された様々な凶暴な侵略者たちが囚われて(とらわれて)います。
ダラランの攻防戦にさらされた住民たちがごった返す、ダラランのメイン・ストリートが舞台となるチャプターです。
この「ダララン街道」のチャプター全編においては、「3つのカートが陣地を独占する」という特殊ルールが対戦中に適用されます。
双方のプレイヤーの陣地に、操作できない「カート」が3体配置されるのです。
したがって、最大7体のミニオンを配置できるはずの各陣地は、最大で4体までしかミニオンを置くことができなくなります。
多数のミニオンを従える戦術は有効とならず、少数精鋭のミニオンによる戦闘や、呪文カードや武器カードを重視するような戦法などが推奨されます。
「World of Warcraft」におけるダラランの街道では、暗くなると魔法使いの弟子の父親が街灯を点け始めて、爆死させられた娘の遺影を懐かしむように照らします。
ドクター・ブームが主役となり、浮遊都市の底からロケットをくくり付けて飛ばすことを計画しているチャプターです。
この「ダララン下水道」のチャプター全編においては、「全てのミニオンの攻撃力と体力が入れ替わる」という特殊ルールが対戦中に適用されます。
4/12の高体力のミニオンが12/4の高攻撃力のミニオンと化すなど、全ミニオンの評価を根本的に変更する必要が生じることになります。
終末予言者のような攻撃力が0であるミニオンは、召喚した瞬間に体力が0となって破壊されるので、断末魔などの能力を持たない限りは役に立ちません。
「World of Warcraft」におけるダララン下水道は、PvP(対人戦)の入場受付や闇市場(Black Market)のオークション・ハウスなどが存在する、ダラランの地下エリアです。
最終章の舞台であるキリン・トア評議会の本部では、対戦中に特殊ルールが適用されることはありません。
4つのボス・エンカウンターがチャプターに追加されることが、第5章の独自のルールとなります。
すなわち、通常よりもクリアまでの道のりが長くなり、途中で敗北する可能性が高まります。