悪魔の焦熱の軍団(Burning Legion)が、太古の時代にアゼロスの侵略に失敗した雪辱(せつじょく)も兼ねて、アゼロスを再び支配しようとした、悪魔による二度目の侵略戦争の最終決戦となった事件です。
師のマナアリを葬って悪魔界の最高位を奪取していた将軍アーキモンド(Archimonde)は、焦熱の軍団を率いて、アゼロスのハイジャル山(Mount Hyjal)に存在する久遠の聖泉(Well of Eternity)を目指しました。
かつてアゼロスの大地を8割も沈没させたほどの、莫大な強度のアーケイン・エネルギーが久遠の聖泉には秘められていたので、アーキモンドはそれを利用することでアゼロスの侵略を遂げようとしていたのです。
悪魔の焦熱の軍団による侵略は、いつの時代においてもアゼロスにとっては最大級の脅威です。
大変危険な久遠の聖泉を私用するために、これをハイジャル山へ移送させた張本人である犯罪者のイリダン・ストームレイジでさえ、悪魔と対抗する戦力として1万年ぶりに強制解放されるほどの非常事態です。
そのアゼロスの未曾有(みぞう)の危機に際してなお、他種族には非協力的なエルフの長のティランダ・ウィスパーウィンドをも説得した人物は、誰あろうガーディアン・メディヴその人でした。
死後に悪魔の呪いが解けたメディヴは亡霊状態で現れて、各種族の軍団長であるジェイナ、スロール、マルフュリオン、そしてティランダを一同に集めて説得し、手を組ませて、悪魔の軍団に対抗し得るアゼロス統一軍の結成を果たしたのです。
そのアゼロス統一軍は、ハイジャル山にたどり着いたアーキモンド軍の侵攻を何とか遅らせて、ハイジャル山頂の世界樹(World Tree)の強大な霊力を放つ準備をしていたマルフュリオンのために時間を稼ぎました。
そしてアーキモンドが山頂に到着すると、マルフュリオンはセナリウスの角笛を吹いて大量のウィスプを呼び寄せて、破滅的なエネルギーをもたらすことによってアーキモンドを一瞬で爆死させました。
この奇襲のために多数のエルフの精霊たちと世界樹自体の犠牲が生じたのですが、最高司令官であるアーキモンドが失われたことによって戦局は一変し、悪魔の焦熱の軍団が再び敗走する結果となったのです。