Hearthstone 公式サイト – Fireside Chat Developer Panel Recap
「BlizzCon 2014」において、Hearthstoneの最初の拡張セットとなる「Goblins vs Gnomes」が発表されました!
「Goblins vs Gnomes」は、120種類以上の新カードを提供する追加コンテンツです。
12月にリリースされます。
「World of Warcraft」に登場するGoblin種族、Gnome種族、メカニズムがテーマとなります。
このテーマが採用された理由は、おどろおどろしい雰囲気であった「Curse of Naxxramas」から一転するためです。
GoblinとGnomeたちが暴れるコミカルな様子がHearthstoneに盛り込まれます。
新カードによって戦略が大きく改変され、プレイ開始時のようにカードを収集することになる、心機一転のHearthstone第2幕がまもなく始まります。
「Goblins vs Gnomes」の情報をまとめた特集記事を、以下のリンク先に投稿しています。
「Goblins vs Gnomes」に関する新情報は、全てこちらの投稿に追記していく予定です。
また、「Goblins vs Gnomes」の新カードの内容を一覧できるカードリストも用意しています。
ご活用下さい。
なお、公式サイトのイラストでは、Goblins Card Backのカードを手にしたGoblinの隣に、見たことがないCard Backのカードを手にしたGnomeがいます。
「Goblins vs Gnomes」がリリースされる、12月期シーズンの報酬となるCard Backは未発表ですが、果たして…?
Twitter – Ben Brode (@bdbrode)
HearthPwn – Hearthstone Developer Interview with Mike Donais and Jayson Chayes, Yong Woo on Deck Slots
公式発表や開発陣の投稿などで明らかになった、「Goblins vs Gnomes」の新情報を以下に掲載します。
- 新カードのGoblin Auto-BarberとGoblin Sapperが発表されました。
- 「Goblins vs Gnomes」は、Adventureモードの「Curse of Naxxramas」のリリース時とは異なり、新カードが少しずつゲームに追加されていくのではなく、リリース時に全ての新カードが追加されます。
- ゲームで唯一のコスト20のMolten GiantがRecombobulatorの能力の対象になると、必ず無傷のMolten Giantに変身します。
- Recombobulatorの能力は、Minionのコストのベース値を参照します。
Heroが傷ついてMolten Giantのコストが1に変化したとしても、Molten Giantがコスト1のMinionに変身したり、コスト1のMinionがMolten Giantに変身することはありません。 - Recombobulatorの能力は、Heroと異なるクラスの専用Minionに変身させることもあります(Mageの陣地にProphet Velenなど)。
- Gnomish Experimenterが生成するChickenは、何の能力も持たない、コストが1で1/1の「Chicken」という名のMinionカードです。
「Chicken」は新カードです。 - Piloted Sky Golemの能力でPiloted Shredderが召喚されることもあります。
- Sneed’s Old Shredderの能力でSneed’s Old Shredderが召喚されることもあります。
- Mimiron’s Headの能力は、Mimiron’s Head自体も1体のMech Minionとしてカウントします。
- V-07-TR-0NにWindfuryの効果を与えても、Mega-Windfuryの効果と重複することはなく、攻撃回数は4のままとなります。
- Ogre Warmaulによるランダム攻撃は、敵陣のTaunt Minionの存在を無視して命中します。
HearthPwnが行った開発陣へのインタビューが同サイトに掲載されています。
その内容の中で、主要な「Goblins vs Gnomes」の新情報を以下に転載させていただきます。
- リリース後に、カード・パックが報酬となるクエストを達成しても、「Goblins vs Gnomes」のカード・パックではなく既存のカード・パックが与えられます。
- Adventureモードと同様に、今後も拡張セットのベータ・テストは行われません。
- Battle.netの設定でプレイ状態を「Do Not Disturb」にしても、観戦されるのを無効にすることはできません。
「Goblins vs Gnomes」の公式サイトに、投票コーナーが追加されました。
ここには、2枚のカードへの投票ボタンがあります。
カードは「Goblins vs Gnomes」の新カードで、イラストとレアリティ以外の内容が明らかにされていません。
投票が多かった方のカードの全内容を明らかにするという特設イベントです。
投票するにはTwitterへのログインが必要となります。
投票ボタンをクリックし、指定された文章(※訳: 私はこちらの新カードの発表に投票します。あなたはどちらを選びますか?)をツイートすると、投票が受け付けられます。
Twitterをご利用中で、気になるカードがある場合は、ぜひ投票してみてください。
今回の投票では、どうやらGoblinのMinionカードとGnomeのMinionカードが対象となっている模様です。
どちらのキャラクターも「World of Warcraft」のPriestクラスのセット・アーマーを装備しているので、双方とも味方への回復や補助の能力を持つことが予想されます。
Goblin側のカードには、「World of Warcraft」のトレーディング・カードゲームに登場するSeraxa Brightmixと同じイラストが描かれています。
Seraxa Brightmixは回避能力(敵から直接攻撃されない)を備え、Attach能力が付加されている味方がそれぞれ+2/+2を得ることになるカードです。
一方のGnome側のカード・イラストは、出典が不明で、新しく描き起こされたイラストである可能性があります。
このキャラクターは「World of Warcraft: Cataclysm」の初期に獲得できるセット・アーマーを装備しているため、その前後に登場したNPCであるかもしれません。
今回の投票は現地時間の11月12日に締め切られます。
同様の投票が「Goblins vs Gnomes」のリリース日まで複数回行われる予定で、そのたびに1枚ずつ新カードの内容が明らかにされることになります。
投票によって新カードが発表される日は、11月12日、14日、17日、19日、21日、24日、26日、28日と定められています。
毎週の月曜日、水曜日、金曜日です。
なお、この投票コーナーの最下部には、「Deviant Art CONTEST: Coming Soon!」と表記された画像が掲載されています。
アーティスト向けのコミュニティ・サイトであるdeviantART内の作品を対象にした、Hearthstoneのアート・コンテストの開催が予想されます。
「2014 Hearthstone World Championship」の決勝大会の後半戦が「BlizzCon 2014」で行われ、同大会の全日程が終了しました。
そして、この公式世界大会で優勝し、2014年度の世界王者となったのはFirebat選手です。
本当におめでとうございます!
Firebat選手の優勝のニュース記事と、同選手のプロフィールを以下の投稿に掲載しています。
Firebat選手は、優勝した後に、多用したAggro(速攻型)デッキに対する理解を強く求めました。
AggroもControlも種類が違うだけで、勝利するために必要とされるスキルは同じレベルにあると、切実に訴えています。
一部の心ない人間がAggroを「スキル・レス」なプレイ・スタイルと評しますが、そのような者も含めて、「スキル・レス」や運の強さだけで勝ち抜けるのは予備戦レベルまでであることを誰もが知っています。
この優勝は、Firebat選手の高度なデッキ構築能力とプレイ・スキルによるものであることに、疑いの余地はありません。
素晴らしい活躍であったことを存分に誇っていただきたいと思います。
今回の優勝により、HearthstoneプレイヤーとしてのFirebat選手に対する注目度と関心は最高潮にあります。
Firebat選手自身もプロ選手としての活動に意欲的です。
今後のFirebat選手が様々な大会に世界王者として出場し、その最強の攻撃力が披露され続けることに大きな期待が寄せられています。
準優勝のTiddler Celestial選手は結局、Firebat選手との決勝戦で敗れるまでは誰にも負けることがありませんでした。
地域予選からの大会総合成績は7勝1敗で、試合単位では21勝7敗(勝率75%)という脅威的な数字を残しました。
同選手は地域予選でのZoo Warlockによる9連勝ばかりが取り沙汰されていましたが、Handlockも高いレベルで使いこなす、頭脳派のオール・ラウンダーという印象を受けました。
世界の舞台での露出が大きく求められる選手の一人です。
3位入賞のKranich選手は、今大会で最大のサプライズをもたらした選手です。
準々決勝で、優勝候補筆頭のKolento選手を見事に撃破しました。
しかも、その対戦における最終試合の勝ち方がまた劇的で、敗北寸前から相手のHealth 16を1ターンでちょうど削りきるという大逆転勝利でした。
ニュー・ヒーロー賞という表彰があったならば、Kranich選手以外の選出は考えられないことでしょう。
日本在住のDTwo選手も、大健闘の末に3位入賞を果たしました。
2千万人以上がプレイを経験した競技において、世界のベスト4に到達した選手が日本国内にいるのです!もし見かけましたら、ぜひとも賞賛と祝福の声をおかけ下さい。
なお、DTwo選手の所属チームの「DKMR」が「IHEARTHU」に変遷した関係で、DTwo選手のTwitterアカウント名が@DKMR_DTwoから@IHU_DTwoに変更されています。
決勝大会の成績表と順位表を以下に掲載します。
グループ A
国籍 | 選手名 | 勝 | 敗 | 第1試合 | 第2試合 | 第3試合 |
---|---|---|---|---|---|---|
中国 | Tiddler Celestial | 2 | 0 | 3-1 / Numberguy | 3-2 / DTwo | |
アメリカ | DTwo | 2 | 1 | 3-1 / Tom60229 | 2-3 / Tiddler Celestial | 3-2 / Numberguy |
デンマーク | Numberguy | 1 | 2 | 1-3 / Tiddler Celestial | 3-0 / Tom60229 | 2-3 / DTwo |
台湾 | Tom60229 | 0 | 2 | 1-3 / DTwo | 0-3 / Numberguy |
グループ B
国籍 | 選手名 | 勝 | 敗 | 第1試合 | 第2試合 | 第3試合 |
---|---|---|---|---|---|---|
イタリア | Kaor | 2 | 0 | 3-1 / Tarei | 3-2 / Nicolas | |
アメリカ | Tarei | 2 | 1 | 1-3 / Kaor | 3-0 / RenieHouR | 3-1 / Nicolas |
中国 | Nicolas | 1 | 2 | 3-1 / RenieHouR | 2-3 / Kaor | 1-3 / Tarei |
韓国 | RenieHouR | 0 | 2 | 1-3 / Nicolas | 0-3 / Tarei |
グループ C
国籍 | 選手名 | 勝 | 敗 | 第1試合 | 第2試合 | 第3試合 |
---|---|---|---|---|---|---|
韓国 | Kranich | 2 | 0 | 3-0 / Greensheep | 3-2 / Firebat | |
アメリカ | Firebat | 2 | 1 | 3-0 / Qiruo | 2-3 / Kranich | 3-0 / Qiruo |
中国 | Qiruo | 1 | 2 | 0-3 / Firebat | 3-1 / Greensheep | 0-3 / Firebat |
イギリス | Greensheep | 0 | 2 | 0-3 / Kranich | 1-3 / Qiruo |
グループ D
国籍 | 選手名 | 勝 | 敗 | 第1試合 | 第2試合 | 第3試合 |
---|---|---|---|---|---|---|
アメリカ | StrifeCro | 2 | 0 | 3-1 / RunAndGun | 3-2 / Kolento | |
ウクライナ | Kolento | 2 | 1 | 3-2 / FrozenIce | 2-3 / StrifeCro | 3-2 / RunAndGun |
中国 | RunAndGun | 1 | 2 | 1-3 / StrifeCro | 3-2 / FrozenIce | 2-3 / Kolento |
台湾 | FrozenIce | 0 | 2 | 2-3 / Kolento | 2-3 / RunAndGun |
決勝トーナメント
準々決勝 | 準決勝 | 決勝 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
Tiddler Celestial | 3 | Tiddler Celestial | 3 | ||||
Tarei | 1 | Tiddler Celestial | 0 | ||||
Kranich | 3 | Kranich | 0 | ||||
Kolento | 2 | ||||||
Kaor | 1 | Firebat | 3 | Firebat | 3 | ||
Firebat | 3 | ||||||
StrifeCro | 2 | DTwo | 2 | ||||
DTwo | 3 |
最終順位表
順位 | 賞金額 | 選手名 |
---|---|---|
優勝 | $100,000 | Firebat |
準優勝 | $50,000 | Tiddler Celestial |
3-4位 | $15,000 | Kranich |
DTwo | ||
5-8位 | $7,500 | Tarei |
Kolento | ||
Kaor | ||
StrifeCro |
順位 | 賞金額 | 選手名 |
---|---|---|
9-12位 | $5,000 | Numberguy |
Nicolas | ||
Qiruo | ||
RunAndGun | ||
13-16位 | $5,000 | Tom60229 |
RenieHouR | ||
Greensheep | ||
FrozenIce |
「2014 Hearthstone World Championship」の決勝大会は、以下のサイトより視聴できます。
MMO-Champion – Overwatch Unveiled
MMO-Champion – Overwatch – Origins
Hearthstoneとは直接関係ないニュースですが、デジタル・ゲーム界におけるBlizzard社発の重大ニュースなので掲載します。
Blizzard社は、同社が主催する大型イベントの「BlizzCon 2014」において、新作ゲームの「Overwatch」をリリースに向けて開発していることを発表しました。
「Overwatch」は対戦型のFPS(ファースト・パーソン・シューター)ゲームです。
FPSとは、操作するキャラクターの視点より映し出されるシューティングを意味し、現在でも人気が高いゲームのジャンルの一つです。
「Overwatch」の主な特徴を以下に掲載します。
- 6対6のチーム戦です。
プレイヤーは、能力と役割がそれぞれ異なるHeroを操作し、チームの一員として戦闘に参加します。 - Heroの役割は、オフェンス(攻撃役)、ディフェンス(防衛役)、タンク(盾役)、サポートの4種類があります。
ただし、同じ役割に属していても、各Heroの能力は大きく異なり、それぞれを使いこなすまでには相応の習熟を必要とします。 - 現在は12体のHeroが発表されていますが、さらなるHeroが登場します。
- 舞台設定は60年後の地球で、SF要素が満載のゲームです。
グラフィックは、他のBlizzard社のゲームとは一線を画すアニメ調です。 - 流行中のFPSよりも、各プレイヤーが倒される頻度は低くなります。
また、照準を合わせて射撃する以外のアクションが豊富に用意されます。 - 対戦ルールはマップによって異なります。
オブジェクトの輸送をめぐる争いや、拠点の争奪の攻防戦が繰り広げられます。
制限時間内でのスコアを競うデスマッチ・モードはありません。 - 「Team Fortress 2」と似ているFPSという指摘がありますが、役割の種類に制限がある同ゲームに対して、「Overwatch」は多種多様なHeroの能力と役割が主軸となるゲームであることが強調されています。
開発期間は1年半が経過していて、2015年にはベータ・テストが開始されるとのことです。
「Overwatch」公式予告動画
BlizzCon – Until We Meet Again- Thank You BlizzCon!
MMO-Champion – Blizzcon 2014 Recap
Blizzard社が毎年開催している大型イベントのBlizzConが、現地時間の11月7日と8日に開催されました。
盛りだくさんのイベントを2日間に詰め込んだ「BlizzCon 2014」は、娯楽性、サプライズ、興奮、感動をファンに向けて大いに提供しました。
「BlizzCon 2014」で発信された、各ゲームごとの主要な情報を以下に掲載します。
- World of Warcraft
新しい拡張セットの「Warlords of Draenor」のリリース日が「BlizzCon 2014」のわずか1週間後であるために、この時点における新情報はもうほとんどありませんでした。
「Warlords of Draenor」の予告動画や、Warcraftシリーズのプレゼンテーション動画に焦点があてられました。 - Diablo 3
新しく追加されるGoblin、アイテム、エリア、モンスターや、Adventureモードの改良などが発表されました。
今後の開発方針についての発表もありました。 - StarCraft 2
第3の拡張セットである「Legacy of the Void」が正式に発表され、その予告動画が放映されました。
2人でチームを組む新たな対戦モードの搭載や、「StarCraft 2」本体を購入していなくともプレイできることなどが明らかにされました。 - Hearthstone
初の拡張セット「Goblins vs Gnomes」が発表され、Goblin、Gnome、メカニズムがテーマとなることが明らかにされました。
この発表は、後述する「Overwatch」の発表に次ぐ、「BlizzCon 2014」における大きなサプライズとなりました。 - Heroes of the Storm
2015年1月13日よりクローズド・ベータ・テストが開始されることが明らかにされました。
Jaina、Thrall、Sylvanasなどの新しいHeroや、新しいマップ、ゲーム・モードの詳細についての発表がありました。 - Overwatch
この新作ゲームの発表は、今年のBlizzConにおける最大のサプライズでした。
チームを組んで対戦するFPSゲームです。
前項に詳細を記載しています。
各ゲームの世界大会やアーティストのコンテストなども催され、閉会式にはElite Tauren Chieftainとメタリカの熱い演奏が披露されました。
以下に、Blizzard社が公式サイトやプレス・リリースなどで一般向けに無料公開している「BlizzCon 2014」の写真画像の一部を掲載します。
BlizzConは、来年も同時期に開催される予定です。
Blizzard社が中国において、中国のゲーム開発会社のUnico Interactiveに対する著作権侵害訴訟で勝訴しました。
Hearthstoneと酷似した内容のゲームの「Crouching Dragon Legends」を無断で販売されたことで、Blizzard社が所有する著作権を侵害されたという内容の訴訟です。
「Crouching Dragon Legends」は、Hearthstoneのキャラクターを三国志の登場人物に置き換えた、Hearthstoneの酷似作品です。
ゲーム画面を見れば一目瞭然であるとおりに、ゲームの様式は信じがたいほどにHearthstoneを真似たものです。
これを販売していたUnico Interactive社には、Blizzard社と、Blizzard社の中国市場におけるパートナーのNetEase社に、計160万USドルを支払うことが命じられました。
ゲーム市場に限らず、中国では作品の無断複製や違法コピーが長らく横行しています。
著作者に対する敬意が全般的に薄いようで、世界を代表する大国としてはあるまじき道徳性の低さが露呈され続けていることを残念に思います。
中国政府の知的財産権に関する取り締まりが非常に甘いことが大きな要因だとされています。
この判決を受けたUnico Interactive社は、報道内容に誤りがあるとして、「これ以上の誤記載があれば弁護士を用意してしかるべき措置をとる」と報道機関をけん制しているそうです。
また、「私たちは知的財産権を尊重している企業である」と主張し、「新しいゲームの開発などで顧客のために奉仕することだけが私たちの最終目標である」という声明を発表しているとのことです。