World of Warcraftにおけるクトゥーンは、かつてアゼロス大陸を支配していた旧神の1体です。
旧神たちは、Warcraftの世界の中でも特別に強い力を備えている、神格化された種族です。
惑星全体を永遠の狂気の世界に陥れることを目指しています。
これまでに登場したハースストーンのキャラクターの何よりも大きな脅威となっています。
ゲーム内において最初に現れた旧神は、初代World of Warcraftで登場したボスのクトゥーンです。
大昔にクトゥーンは、アゼロスに降り立ったタイタン種族との壮絶な争いに敗れました。
そして他の旧神たちと同様に、アゼロスに影響を及ぼすことができない場所で封印されました。
クトゥーンが封印された場所は、大陸南部のSilithusと呼ばれる砂漠地帯です。
復活を企むクトゥーンは、ある時、Silithusで生息する昆虫のシリシッド種族を発見しました。
するとクトゥーンは、旧神固有の精神攻撃である「ささやき」をシリシッド種族に放ち続け、一部を支配下に置きました。
さらにクトゥーンは、支配したシリシッドを用いて、変種体のキラジという強力な半昆虫種族を創造します(※キラジ種族の生誕については諸説あります)。
キラジ種族は、クトゥーンの命令によって、クトゥーンが封印されている場所に巨大な要塞都市のAhn’Qirajを、何千年もの時間をかけて建設しました。
Ahn’Qirajの建設が完了され、双皇帝の管理のもとでキラジ種族の軍備が整い、永きにわたってタイタン種族が現れなかったことが認められると、いよいよクトゥーンは復活に向けて動き出します。
クトゥーンは、自身のアゼロスへの再降臨に向けて、Silithus地帯を完全に支配するよう全ての配下に命じたのです。
Silithus地方を警備していた、ファンドラル・スタッグヘルムが率いるナイト・エルフ軍は、このクトゥーン配下の猛攻を受けて撤退を余儀なくされました。
するとファンドラルはすぐさま、近くに拠点を構えていたブロンズ・ドラゴンフライト――大陸守護者のノズドルムが率いるドラゴン軍――に救援を要請します。
最終的には他のドラゴン軍も続々と駆けつけてSilithusは鎮圧され、Ahn’Qirajが魔法のバリアーによって応急的に封じられたために、クトゥーンの復活は失敗に終わりました。
ファンドラルの統率と、旧神の力を察したドラゴン軍の機敏な対処がなければ、この時点でクトゥーンが復活してアゼロスが半壊することになっていたかもしれません。
それから数百年が経過し、Ahn’Qirajを囲った応急的なバリアーが封印力を弱めたことで、クトゥーンの復活の機運が再び高まりました。
クトゥーンは、地上にいるドラゴン軍を何よりも警戒していましたが、ここで予期していなかった奇襲を受けることになります。
地上では、アゼロスの危機を知らされたホード陣営とアライアンス陣営の軍勢が、Silithusに集結していました。
彼らは一時的に抗争を休止し、一丸となって地上側からAhn’Qirajへ通じる扉を開き、クトゥーンに対して先制攻撃を仕掛けたのです――
初代World of Warcraftの末期に、この模様を描いたワールド・イベントが設けられました。
イベントに参加したプレイヤーたちの手によって、ゲーム内のAhn’Qirajの扉が開かれることになったのです。
両陣営の共同作業を経て、扉が開かれたサーバーから、クトゥーンがいる大型ダンジョンに挑むことができました。
そのダンジョンのTemple of Ahn’Qirajは、難度が非常に高く、トップ・クラスのギルドしか挑戦できませんでした。
ボスとしてのクトゥーンも強大な存在で、今も歴代最強のボスの1体として名前が挙がります。
海外サイトのCOMPLEXが2011年に発表した「もっとも手強いゲームのボス TOP50」のランキングでは、World of Warcraftのクトゥーンがその第12位に選ばれています。
<参照サイト>
World of Warcraftにおけるヨグ=サロンは、かつてアゼロス大陸を支配していた旧神の1体です。
旧神たちは、Warcraftの世界の中でも特別に強い力を備えている、神格化された種族です。
惑星全体を永遠の狂気の世界に陥れることを目指しています。
大昔に旧神たちは、アゼロスに降り立ったタイタン種族との壮絶な争いに敗れ、アゼロスに影響を及ぼすことができない場所で封印されました。
クトゥーンが封印された大陸最南端の砂漠地帯からは対極に位置する、最北の極寒の大陸であるノースレンドでヨグ=サロンは封印されました。
タイタンは、アゼロスから去る際に、6体の番人をヨグ=サロンの監視に割り当てて残しました。
Loken、Thorim、Hodir、Tyr、Mimiron、Freyaの6体です。
タイタンが特別にこれほどの備えを残した理由は、ヨグ=サロンが尋常ではない力を有していたからに他なりません。
しかし、ヨグ=サロンの精神を支配する能力の強度は、タイタンの予測をはるかに超えた大きさでした。
ヨグ=サロンは、地底の奥深くに封印されていながら、番人のリーダーであるLokenに「ささやき」を何度もかけ続け、ついにはLokenを完全に支配してしまったのです。
そしてLokenとヨグ=サロンによって、番人の1体であるTyrは殺され、他の4体の番人もヨグ=サロンに支配されることになりました。
こうして監視から解放されたヨグ=サロンは、自由を取り戻そうとしていました。
旧神・ヨグ=サロンの復活の危機を伝えられたプレイヤーたちは、ヨグ=サロンが封印されている大型ダンジョンのUlduarの攻略に着手します。
Ulduarでは、ヨグ=サロンの番人であったはずのThorim、Hodir、Mimiron、Freyaがボスとして立ちはだかります。
Mimironが作成した兵器のフレイム・リバイアサンやロボットの巨人とも戦うことになります。
Ulduarは、World of Warcraftの歴代ダンジョンの中で、Karazhanと並ぶトップ・クラスの人気を博しました。
ボスとしてのヨグ=サロンも精神攻撃に長けていて、Sanityと呼ばれるプレイヤーたちの精神力にダメージを与えてきます。
Sanityがゼロとなったプレイヤーは、ヨグ=サロンに支配され、操作できずに他のプレイヤーを襲うようになり、グループの崩壊を招きます。
ヨグ=サロンの戦闘の前には、我に返った4体の番人の助力を授かることで、体力や防御力などが上昇する効果を得ることができます。
助力を得る番人の数は任意で選択でき、それが少ないほどヨグ=サロン戦の難度は高くなりますが、撃破後の報酬が増えるようになります。
助力を全く得ないで挑むヨグ=サロン戦は、常軌を逸した難度であり、あのクトゥーン戦よりも難しいと評されました。
次のダンジョンがリリースされる2009年8月4日までに、「番人ゼロ」のヨグ=サロンを倒して「Alone in the Darkness」の実績を達成できたのは、ごくわずかのギルドだけでした。