【05/28】ハースストーンの独自設定とWarcraftの世界設定との抵触
ハースストーンは徐々に、原作となるWarcraftの世界を忠実に再現するのではなく、独自色を強めたオリジナルのWarcraftの世界を展開するようになっています。
「旧神のささやき」では、ホガーやナット・ペイグルが旧神に汚染されるまでは笑って済まされましたが、炎の王ラグナロスが浄化された光の王ラグナロスはやり過ぎだろうという反発が巻き起こりました。
開発陣のベン・ブロード氏は、「あくまでifの世界のキャラクターだから」「ホガーの汚染版はみんな喜んでくれたのに…」などという弁明に追われることになりました。
I love how we corrupted Hogger and everyone was like "yeah sure" and then we twisted Ragnaros and people are like "noooo my lore"
— Ben Brode (@bdbrode) 2016年3月28日
続く「ワン・ナイト・イン・カラザン」でも、原作で人気のダンジョンであるカラザンが採用されましたが、メディヴが死亡する前の、廃墟となる前のカラザンが舞台という、やはりハースストーン独自の「ifの世界」が展開されました。
極めつけは最新セットの「仁義なきガジェッツァン」であり、原作にはない設定やキャラクターが今までのどのセットよりも登場する、Warcraftの二次創作と言ってもいい世界が展開されました。
Warcraftのファンには、新鮮味がありながらも違和感を抱かせる、複雑な思いを生じさせることでしょう。
しかしながら、ここ日本国内に限っては、独自世界の展開はほとんど悪影響にならないと思われます。
なぜならば、実際の聞き込み等による体感によって、国内のハースストーン・プレイヤーの9割以上が、原作のWarcraftを知らないと見込まれるからです。
むしろ「仁義なきガジェッツァン」のように、全くのオリジナル・ストーリーの方が、予備知識のハンデを感じさせないで済むことになります。
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