PvEコンテンツに臨む全員が心がけるべき大前提は、チームの最終的な勝利である。
その中でのHealerの役割とは、とにかく味方を生存させることだ。
それを成し遂げるために理解しておくべきHeal Workの基礎的な概念から掲載を始める。
Healerの仕事は「ダメージを受けた体力を回復すること」だと見なされている。
実際に体力回復が大半を占めるのは事実であり、回復を十分に実行できることはHealerの大前提である。
しかしながら、それだけがHealerの仕事ではない。
「回復ができる」はあくまでHealerとして活動する前に準備しておくべき必要最低条件であり、それだけでは務まらない。
体力回復以外の代表的なHeal Workを挙げる。
味方に付与されるDebuffを消すのも重要なHeal Workだ。
特に最近ではHealerしかMagic属性のDebuffを消せなくなっている。
味方の保護や強化をもたらすBuffを多様に提供できるのもHealerの特徴だ。
それぞれのツールを適切なタイミングで発動できるようにする。
高難度のエンカウンターにおいては、防御系のCooldownの使用が前提となるほどの痛烈なシーンが発生する。
攻撃陣のCDとは異なり、使うタイミングを外せば全滅にも直結するので、そのマネジメントも習熟せねばならない。
最近のWoWではHealerの攻撃力も向上し、回復作業に徹していればよい時代はとっくに過ぎ去った。
回復不要なシーンでは討伐時間の短縮のために攻撃へ参加するので、攻撃サイクルも会得しておく必要がある。
体力の回復よりもDispel等の行為の方が優先されるケースも少なくない。
盲目的にHealthを埋めるだけの存在は「Healer」ではなく「Heal Bot」という別の存在であると意識しておく。
改めてSpell Bookを見直し、自分ができることを全て把握しておく。
戦闘時には、自分に残されている手段を常に認識しておく。
Healer初心者が臨む難度のコンテンツにおいては、シビアなHeal Workの組み立てを要求されることはない。
よって、全ての手段を使い切る前に味方を死なせるのはあり得ないものと、まずは心がけておく。
その全ての手段の一つ一つに、Healerは瞬時に反応よくアクセスできる必要がある。
Heal Workを要するシーンの多くは突発的に発生するからだ。
続発する「ランダム対象の攻撃」「味方のミス」などの事態に対しても柔軟に対応していかねばならない。
処置が素早いほどに余裕が生まれ、柔軟に対応しやすくもなる。
自らアクションを起こすDPSとは異なり、リアクションで対応するHealerは定形のスペル・ローテーションをあまり重要視しない。
多様なスペルのアドリブ発動を円滑に行うためにも、インターフェースやキー・バインドの利用に慣れておく必要がある。
よく用いるスペルや、瞬時の遅れが命取りになるようなスペルなどは、優先して自分がアクセスしやすいキーに設定しておく。
用いる全てのスペルへアクセスできるようになったら、あとはひたすら練習あるのみだ。
各スペルを無意識に発動できるようになるまで、とにかく慣れる。
攻略難度が低く、自分にかかる責任も比較的に少ないLFR (Looking for Raid) などは、練習の最終段階で活用できる場所となるだろう。
Healerガイド一覧
(Anduin Wrynn)
剣豪である父・ヴァリアンとは対象的に思慮深くて対話を重視する彼は、AllianceとHordeの争いが和平的に調停されることを望んでいた。
その方法を模索するためにプリーストの道を歩み始め、預言者ヴェレンの門弟となる。
「黄昏の鎚」の暗殺者たちがリン親子を襲撃し、ヴァリアンが瀕死に陥った際には、アンドゥインは身の危険も顧みずにとどまり光の力で父を回復した。
一命をとりとめた国王ヴァリアンは演説の際に「これからは力に頼るウォリアーではなくヒーラー、壊す者ではなく治す者がリーダーとなる時代が到来する」と述べ、成長した我が子に対して誇らかに愛情を示した。