枷(かせ)を打ち砕きし者クラルは、Warcraftの世界には登場しない、ハースストーンのオリジナル・キャラクターです。
カード・イラストの下部にいる、ノーム種族のウォーロックがクラルだと誤解されやすいのですが、クラルは鎖を手にしている悪魔の方です。
クラルは強大なヴォイドウォーカーです。
他の一般的なヴォイドウォーカーと同様に、ウォーロックによって召喚され、ウォーロックに仕える悪魔でした。
何が要因であったのかは判明していませんが、クラルは主人のウォーロックの束縛を打ち砕き、逆に自らがウォーロックを従えるようになりました。
過去には、炎の王ラグナロスを手下にしようとしたソーリサン皇帝の先祖が焼き殺されるなど、自らの力量をわきまえないで強大な存在を召喚した者が、それを制御できなくなるという事例がいくつかあります。
大抵は召喚された側が召喚した者を滅ぼすのですが、クラルの場合は主従関係を逆転させるという珍妙な例となりました。
クラルがウォーロックを縛っている鎖は、ガジェッツァンの犯罪組織である「カバール」が、魔力の暴走を抑えるために用いている鎖です。
クラルのフレーバー・テキストから、当初クラルを従えていたノーム種族のウォーロックは「スピックルフィズ」という名前であることが判明しています。
※トリビア
ミニオンとしての枷を打ち砕きし者クラルが攻撃する際に発するセリフ「As I command」は、ヴォイドウォーカーの攻撃時のセリフ「As you command」を由来としています。
ヴォイドウォーカーが主人のウォーロックに「As you command=望みのままに」と応じるのに対して、主人となったクラルはウォーロックに「As I command=我が命に従え」と言い放ちます。