(Deathlord Nazgrim)
ナズグリムは、生前にガロッシュ・ヘルスクリームの忠実な配下となったオーク種族の戦士です。
ガロッシュがホードの長になると、旧神配下のナーガ族を撃退した功績などが認められて、ホード陣営の将軍に昇格しました。
「World of Warcraft: Mists of Pandaria」の時代に、ホードとアライアンスの両陣営間の緊張が再び高まると、ナズグリムは敵国の王子アンドゥイン・リンを捕虜とするなど、ここでもホード陣営の勢力争いに貢献しました。
この頃に、彼が仕えるホードの総大将ガロッシュの野望が、過剰にエスカレートします。
ガロッシュは、同じホード陣営のトロルを裏切り者として迫害し始めたり、ヤシャラージュの心臓を入手して旧神の強大かつ邪悪な力を取り入れようとしました。
このガロッシュの非道なふるまいに対する批判が味方からも発せられるようになり、ホード陣営の内部分裂が始まります。
ついにはアライアンスとホードが合同してまで、暴走するガロッシュを制圧しようとした際に、ナズグリムはホードの拠点のオーグリマー城内に残ってガロッシュの護衛を務めました。
彼はマルコロクと共に、大型ダンジョン「オーグリマーの攻城戦 = Siege of Orgrimmar」におけるボスとして、プレイヤーたちの前に立ちはだかります。
ガロッシュを無条件に敬愛しているマルコロクとは異なり、ナズグリムは、ガロッシュの暴走が世の道理に反していることを理解していたようです。
それでも彼が最後までガロッシュを支えた理由は、誇り高きオークの戦士として、名誉あるホード陣営の将軍として、移ろう思想や理念に惑わされずに、現有のホード軍における任務をまっとうすることを選択したからです。
オーグリマー城内において、ホードの反ガロッシュ勢力と相対したときには、ナズグリムは「私と君たちは、同じホードのために、これから争い合うのだ――」と述べて、敗れて死ぬ間際には以下のように言い残しました。
「私は最終的に総大将の方へ従ったが――それは、私の義務であったからだ…」
「そんな私を打ち砕いてくれたのが、諸君であって嬉しい――諸君のその力が…、新しい時代のホードを…、繁栄に導くのだ…」
オーグリマー城の近郊の墓場に葬られたナズグリムは、やがてリッチキングとなったボルヴァー・フォードラゴンによって蘇生され、デスナイトの司令官に選定されます。
新たに授かったデスナイトの不浄の力も難なく習得して使いこなす彼は、新生のデスナイトの四騎士に最初に任命されました。
「凍てつく玉座の騎士団」のレジェンド
<目次>
中立 | ダークフォールンとブラッドプリンス評議会 |
ケレセス公爵 | |
タルダラム公爵 | |
ヴァラナール公爵 | |
中立 | アーファス |
ドルイド | ハドロノックス |
ハンター | ピュートリサイド教授 |
メイジ | シンドラゴサ ―― マリゴスに寵愛された青竜と死竜の女王 |
パラディン | ボルヴァー・フォードラゴン ―― 不屈と犠牲の精神で身を捧げた黒変の聖騎士 |
ボルヴァー・ドラゴンフレイム | |
プリースト | ベネディクトゥス大司教 |
ローグ | リリアン・ヴォス |
シャーマン | ムウラビ |
ウォーロック | ブラッドクイーン・ラナセル |
ウォリアー | ドグサレガオ |
中立 | リッチキング ―― 氷牢より腐敗を司る死霊の総帥 |
アーサス・メネシル ―― 暗黒騎士の王へいざなわれた聖騎士の王子 | |
特別編 | エボンブレードの騎士団 |
デスロード・ナズグリム | |
トーラス・トロルベイン | |
審問官ホワイトメイン | |
ダリオン・モグレイン ―― 死をも厭わぬ大胆不敵の聖剣の担い手 |