「仁義なきガジェッツァン」におけるノッゲンフォッガーは、ガジェッツァンの市長を務めています。
その詳細な設定は、ゲーム・デザイナーからアドバイスを授かって制作したという、Six Gamerのガジェッツァンのメイキング動画より参照できます。
この動画の情報を基にして、ハースストーンの世界でノッゲンフォッガーがどのように活動してきたのかを解説します。
エリクサーの独占販売によって莫大な富をもたらしたノッゲンフォッガーは、ガジェッツァンを設立したスチームウィードル商人連合の内部で、大きなステータスと尊厳を得ていました。
ガジェッツァンの統治を任されると、海の交易路を確立し、商取引法を緩和し、ハイリスクな工学プロジェクトに投資して、スチームウィードルにさらなる富と権力を与えました。
これらの政策は全て、「グライミー・グーンズ」「カバール」「翡翠蓮」の各犯罪組織を招く直接的な要因となりました。
自らの成功によって築いた大都市を思うがままにするべく、ノッゲンフォッガーはスチームウィードルからの独立を画策し始めます。
ただ、相手はゴブリン族最大の商人連合であるため、容易に争うことはできません。
そこで彼は、発展とともにガジェッツァンに出没しだした犯罪組織と手を組むことにしました。
まず、暴力団の「グライミー・グーンズ」を引き入れて、強引な商取引と解決手段(暴力)を手に入れました。
続いて、化学者集団の「カバール」が活動しやすいように取り締まりを緩めて、魔法攻撃という武器と、違法薬品の売却益を手に入れました。
最後に、スパイ集団の「翡翠蓮」にも協力を求めて、偵察能力と暗殺能力を手に入れました。
やりたい放題となった三大組織がガジェッツァンの裏社会で隆盛を極めた結果として、各組織とノッゲンフォッガーは影響力と資産を激増させました。
ノッゲンフォッガーはすぐさま八百長選挙を行い、ガジェッツァン市長となって、犯罪組織のための規制緩和を合法化しました。
こうして、相対的に影響力を激減させていたスチームウィードル連合がガジェッツァンから追いやられることになり、ノッゲンフォッガーの独立が果たされたのです。
ただし、スチームウィードルが不在となったことによって、ノッゲンフォッガー陣営の歯止めが効かなくなってしまいます。
大きな利益を生むようになったガジェッツァンを独占しようと、ノッゲンフォッガー陣営の犯罪組織同士が抗争するようになりました。
ノッゲンフォッガーは手先のコントロールを失ったようにも見えますが、抜け目なく各組織が相争うように仕向けているとも捉えることができます。
この抗争も実は、拡大しすぎた犯罪組織の消耗を狙うノッゲンフォッガーの計画とも噂されていますが、その真相は果たして――
ノッゲンフォッガーが引き起こしたガジェッツァンの大きな栄華と不穏が、「仁義なきガジェッツァン」の舞台背景となっています。