※2017/08/02 追記
この項で記載した仕様変更は全て、「凍てつく玉座の騎士団」のリリースに先立って、現地時間の8月1日付ですでに適用されました。 ニュース – カードパックのアップデートの適用とワイルド専用カードセットの再販開始
「凍てつく玉座の騎士団」がリリースされると同時に、全てのカードパックに以下の仕様変更が施されます。
それぞれを詳しく解説します。
「凍てつく玉座の騎士団」が解禁された後に、カードパックからレジェンド・カードを引き当てた場合は、そのレジェンドは自分がコレクションとして所持していないカードになります。
例えば、すでに先遣隊長エリーズを獲得している場合は、その後に「大魔境ウンゴロ」のカードパックから出現するレジェンド・カードは全て先遣隊長エリーズ以外となります。
ティリオン・フォードリングを作成した後で、「クラシック」カードパックからティリオンが出現してそのコレクションが2枚に「ダブり」、せっかくのレジェンド引き当てが無駄になるという事態も起こらなくなります。
200個のカードパックからボルフ・ラムシールドが6枚も出たという伝説の悲劇も、もう発生することはありません!
最高のレアリティであるレジェンド・カードは、1枚作成するのに1600もの魔素(Arcane Dust)を消費せねばなりません。
その高価なレジェンドをせっかく引き当てたにもかかわらず、それが所有済みのコレクションと重複して無駄になると、還元して400魔素を得る結果に終わり、未所有のレジェンドを引き当てた場合に比べると1200分もの魔素を損することになるのです。
その「がっかり」な現象を排除し、より多くの種類のレジェンドをそろえやすくさせる仕様の変更です。
注目すべき点は、いま現在の時点で獲得したカードパックにも、「凍てつく玉座の騎士団」のリリース後には上記の変更が適用されることです。
カードパックをいま開封すると、これまで通りに出現レジェンドがコレクションと「ダブる」可能性がありますが、開封しないで取っておいて「凍てつく玉座の騎士団」のリリース後に開封すると、レジェンドの「ダブり」が発生しなくなります。
酒場の喧嘩の報酬パックや、「霜の祭り」のキャンペーンによる無料の闘技場から得た報酬パックなども、全て開封せずに保持しておいて、パックの仕様変更が適用された後に開封するほうが、レジェンドの「ダブり」による1200魔素の損を被る可能性がなくなります。
- 所有済みのレジェンドを還元して所有0枚にした場合は、カードパックからそのレジェンドが再び出現する可能性があります。
- そのセットの全てのレジェンド・カードを所有している場合に、当該セットのパックからレジェンドを引き当てた場合は、そのセットの中からランダムなレジェンドが選ばれ、所有済みの1種類のレジェンドと「ダブり」ます。
- 「所有済みであるレジェンド」の定義は、通常版かゴールデン版かを問いません。
所有しているレジェンドが通常版であろうともゴールデン版であろうとも、それ以外のレジェンドがカードパックから出現します。 - カードパックの開封を出どころとしない、ランダムなレジェンド・カードの報酬にも同じ仕様が施されます。
以下の報酬はいずれも、所有しているレジェンド・カードと「ダブらない」ようになります。
- 闘技場の報酬に含まれるレジェンド・カード
(※スタンダードに属するセット) - ヒロイック版の喧嘩の報酬に含まれるゴールデン版のレジェンド・カード
(※スタンダードに属するセット) - 歓迎バンドルの特典となる「クラシック」のクラス専用レジェンド・カード
(※9種類) - 「凍てつく玉座の騎士団」のミッションの報酬に含まれるヒーロー・カード
(※9種類)
上記の「レジェンドのダブり回避」に付随する、カードパック開封における「がっかり」要素の排除となる仕様変更です。
「凍てつく玉座の騎士団」がリリースされると、全てのカードパックは、1回の開封につき同一のカードを出現させる枚数を、デッキに入れられる枚数以下に制限するようになります。
レジェンド … 1枚
フリー / コモン / レア / エピック … 2枚
例えば、1つの「クラシック」カードパックを開封した際に、アングリーチキンが3枚も同時に出現することがなくなります。
すでにウィスプが2枚出現したならば、そのカードパックの開封においては、それ以上ウィスプは出現しません。
レジェンド・カードはデッキの組み入れ制限が1枚なので、1つのパックに2枚以上のレジェンドが封入されていたとしても、それらが同じレジェンドとして2枚以上「ダブって」出現することもなくなります。
あくまで1つのカードパックの開封に限定した措置であるために、同一のカードが複数のパックの開封に渡って何枚も出現し、結果として所有枚数が合計3以上になることもあります(レジェンドを除く)。
「凍てつく玉座の騎士団」のリリース後は、プレイしてから一度も開封したことがないカードセットのパックに対して、さらなる特別な措置が施されます。
各セットのパックは、初開封からの時点に限り、10回の開封以内にレジェンド1枚が必ず封入されるようになります。
通常であれば、同じ種類のカードパックを10回開封した時点では、レジェンドを獲得できる確率は36%どまりであると目されています。
以前の@hearthstone_exp さんの「救済タイマー」の記事で紹介されていたレジェンド開封確率を基に、何パック開ければレジェンドが出るのか表にしました!
こう見ると「もっと当たってもいいはずなのに(´・ω・`)」と思えますが、皆さんはどうでしょうか?参考にしてみてください pic.twitter.com/kiDmLdYRNO— 0 (@bandzero) 2017年4月25日
新しいセットのカードパックは、全プレイヤーが一度も開封していないパックにあたるので、拡張セットがリリースされるたびに全員がこの恩恵を受けることになります。
先行販売される新セットのパック50個を開封すると、まず10開封以内にレジェンド1枚、もう40開封以内にレジェンド1枚(※救済タイマー)の獲得が確定し、最低でも2枚のレジェンドの出現が確約されます(しかも「ダブり」はなし)。
驚くべき点は、この仕様が新拡張セットだけでなく、全てのカードパックにも適用されることです。
例えば、過去に一度も「旧神のささやき」パックを開封したことがないプレイヤーは、「凍てつく玉座の騎士団」がリリースされてからそれを開封すると、最初の10開封以内に必ず「旧神」のレジェンドを1枚獲得できることになります。
したがって、「凍てつく玉座の騎士団」のリリース後からプレイをし始めた新規参加者は皆、全ての種類のカードパックから10開封以内に、それぞれレジェンドを獲得できるようになるのです。
多くの既存のプレイヤーは購入できるカードセットの全てを開封した経験があると思われますが、そうではない始めたばかりのプレイヤーは注意を要することがあります。
それは、いま未開封であるカードセットのパックの初開封を果たしてしまうと、そのセットのパックに関しては、「凍てつく玉座の騎士団」のリリース後に「最初の10開封以内にレジェンド1枚確定」という初開封の特典が得られず、通常の「40開封以内にレジェンド1枚確定」の仕様となってしまうことです。
例えば、過去に一度も「旧神のささやき」パックを開封したことがないプレイヤーが、いま「旧神」パックを1個でも開封し、レジェンドが出現しなかっとしても、パックの仕様変更後に「旧神」セットが過去未開封であるとは見なされなくなります。
新カードセットの購入を促し、初心者を大きく奨励することになる変更なのですが、いまプレイしている初心者の方にとっては悩ましい問題でもあります。
とにかくカードプールを増やしたい時期であるにもかかわらず、数週間も待って「凍てつく玉座の騎士団」がリリースされてから初開封を果たす方が、結果としては得であるからです。
なお、何らかの理由によって過去未開封であるセットのカードを所有しているとしても、パック自体を開封した経験がないならば、そのセットは「凍てつく玉座の騎士団」のリリース後に未開封状態であると見なされ、「最初のパック10開封以内にレジェンド1枚」の恩恵を受けることができます。
- 「凍てつく玉座の騎士団」の概要
- World of Warcraft: Wrath of the Lich King ―― 世界最高記録を達成した伝説のMMO
- ヒーローカード
- ミッション / ヒーロー・スキン「アーサス」
- 生命奪取(Lifesteal)
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- アイスクラウン城砦(Icecrown Citadel)について
- カードパックの仕様変更の詳細情報