大々的に発表されたハースストーンの新要素である、ヒーローカードについて詳しく説明します。

「大魔境ウンゴロ」では、呪文のクエストが、クラス専用レジェンド・カードとして各クラスに1種類ずつ用意されました。

今回の「凍てつく玉座の騎士団」では、このヒーローカードが、クラス専用レジェンド・カードとして各クラスに1種類ずつ用意されます。

ヒーローカードには、他のカードと同じく消費コストが定められています。

そのコストを払ってプレイすると、以下の4つの効果が同時に発動されます。

公表されたハンターのヒーローカード「死線の追跡者レクサー」をプレイすると、以下のように進行します。

まず、カードテキストに記述されているとおりに、敵のミニオン全てに2ダメージが与えられます。

雄叫び能力であるので、ブラン・ブロンズビアードが場にいる場合は、全体2ダメージが2回発動されます。

次に、自分のヒーローに装甲が5与えられます。

ヒーローの現有体力と最大体力は一切変化しません。

そして、ヒーローが、デスナイト版のレクサーである「死線の追跡者レクサー」に置き換わります。

プレイしていたヒーローがアレリア・ウィンドランナーであっても、ハンター以外のクラスであっても、死線の追跡者レクサーに置き換わります。

最後に、プレイングに多大な影響を与える、ヒーローパワーの変更が行われます。

「死線の追跡者レクサー」のプレイ後は、（それまでどのクラスのヒーローであったとしても）ヒーローパワーが「バ獣改造」になります。

その「バ獣改造」は、「バ獣と呼ばれる特殊なミニオンを新たに作り出す」能力を持ちます。

具体的には、「獣ミニオン2体を合成させたミニオンカード」を新たに1枚生成する能力です。

そのメカニズムを見ていきましょう。

「バ獣改造」をプレイすると、まず獣ミニオンが発見されます（ランダムに提示される3枚から1枚を選択）。

1回目の発見が終わると、続けざまにもう一度獣ミニオンの発見が行われます。

そして、1回目と2回目で発見された獣2体が合成されたミニオンが、カードとして手札に加わるのです。

その合成ミニオンは、発見された獣2体のマナコスト、攻撃力、体力、カードテキストの全てが合算された内容になります。

例えば、暴走コドーと石牙のイノシシが合成された「バ獣」ミニオンは、獣2体が合算されたコスト6、攻撃力4、体力6、「突撃、攻撃力2以下の敵のミニオン1体をランダムに破壊する」という内容のカードになります。

これをコスト2で毎ターンに生成できるのですから、デスナイト版のヒーローがいかに強力であるのかが分かります。

• 「死線の追跡者レクサー」が発見する獣ミニオンは、1回目も2回目も、コスト5以下に限定されます（サバンナ・ハイメインなどは対象外）。
  合算後のコストが11以上になると、プレイすることがほぼ不可能になるからです。
• 1回目に発見される獣は、カードテキストに能力の説明文が記述されているミニオンに限定されます。
  2回目に発見される獣は、カードテキストにキーワード（疾風や突撃など）だけが記述されているミニオンか、カードテキストに一切の記述がないミニオン（リバー・クロコリスクなど）に限定されます。
• 発見される獣ミニオンは、中立かハンター専用かに関わらず、同じ確率で提示されます。
  したがって、総数が多い中立の獣ミニオンの方が、相対的には出現頻度が高くなります（中立41：ハンター専用20）。
• 合成されたミニオンが断末魔の能力を持つ場合、それらは破壊された後に頽廃させしものン＝ゾスの能力によって召喚されます。

「凍てつく玉座の騎士団」の舞台である、アイスクラウン城砦に登場する要素が四方に描かれた、新しいゲーム・ボードが用意されます。

他のゲーム・ボードと同様に、クリックすることで起動される演出効果があります。